11 訪問リハビリの日常【いくつになっても】
90代の方のお話です。この方はある病気で寝たきりになってしまい、ベッド上での生活を送っていました。数年前から訪問リハビリを導入していましたが、もともとの持病が悪化したり、改善したりを繰り返していました。そのため、訪問リハビリでも身体機能や日常生活動作(ADL)の改善はなかなか難しい状態でした。
しかし、2年かけて、伝い歩きでですが、歩けるようになるまで回復しました!!この方は「歩けなければ生きている意味がない。」と言い、リハビリに真剣に取り組んでくださいました。訪問診療も利用されており、訪問診療の先生から「今は無理してはいけない時期」とか「今は安定しているので、脈拍がこれくらいならリハビリを行って良い」といった指示を受けながら、バイタルサインに注意しつつリハビリを進めていました。
現在も訪問リハビリを続けており、歩ける距離が徐々に伸びています。ご本人も「リハビリは疲れるけど、疲れなければ張り合いがないわ。」と、リハビリを楽しみにしてくださっています。ご家族からも「最近、ポータブルトイレの介助が減ったんです。いつもありがとうございます。」と、感謝の言葉をいただきました。
病気や年齢によって無理をしてはいけないこともあります。しかし、訪問リハビリを通じて感じるのは、リハビリに対する考え方や取り組み方が、利用者様やご家族の考えに大きく左右されるということです。できる限り利用者様やご家族が自分らしく生きられるように、私自身もサポートをしていきたいと考えています。
【一言メモ】
日本は人生100年時代を迎えており、100歳を超える方が9万人以上いらっしゃいます。今後さらに増えていくと言われています。
私自身も、健康的に長生きして暮らせるよう、食生活に気をつけていきたいです。木下斉さんのVoicyもとても参考になります!