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【書籍レビー】生産性

この本を読んで、私の考えの間違いについて気づきました。私は長時間労働が日本の労働環境の最大の問題であり、それを改善するためには高齢者や女性、外国人労働者などの労働力を増やすことが重要だと考えていました。しかし、この本では日本の労働環境の根本的な問題は「生産性の低さ」であり、その結果として長時間労働が生じていると指摘されています。つまり、問題は「労働時間」ではなく「労働の質」だというのです。

著者は、日本の労働環境を改善するためには生産性を向上させることが最も重要であると述べています。生産性を高める方法として、2つのアプローチが紹介されています。1つは「イノベーション(革新)」もう1つは「インプルーブメント(改善)」です。これらの方法によって、付加価値を高めるか、コストを削減することで生産性が向上すると説明されています。

この本を読んで、私が生産性を高めるために実践できることの1つは、自分が何にどれだけの時間を使っているのかをストップウォッチなどを使い「見える化」することです。その上で、無駄な時間を減らすための改善点を見つけ、時間を短縮できれば、生産性の向上につながるという考えが示されています。
また、資料作成の際には、最初にアウトプットのイメージを持ち、ブランク資料(目次や章立て)を先に考えることで、不要な情報収集や作業を避けることができるとも書かれていました。これにより、効率的に資料を作成できるようになります。

さらに、職場での改善提案も重要だと感じました。私は訪問リハビリの仕事をしており、社用車を使うことが多いのですが、社用車がどの駐車場にあるのかわからず探すだけで10分以上かかることがあります。社用車の場所をきちんと把握できるように見える化するだけでも、大幅に時間のロスを減らせるはずです。

また、これは家庭でも応用できると感じました。この本を読み、掃除の時間を短縮するために、我が家ではついにルンバを導入することに決めました!これも生産性を高める一環です。

この本を通じて、問題の本質を見誤らないことが重要だと学びました。日本の労働環境の問題は、長時間労働そのものではなく、生産性の低さに起因しています。そのため、労働時間を減らしたり、労働人口(高齢者、女性、外国人労働者)を増やすだけでなく、仕事の質を向上させることが不可欠です。この認識を多くの人が持つことで、日本の労働環境は改善されるでしょう。私も、自分自身や職場の生産性を少しずつでも高め、長時間労働の改善に取り組んでいきたいと思います。

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春野 さとみ【理学療法士×ワーママ】
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