見出し画像

【書籍レビュー】「40歳の壁」をスルッと超える人生戦略

『「40歳の壁」をするっと超える人生戦略』は、Voicyのパーソナリティー、尾石晴さんの書かれた本です。私は約1年前にこの本を手に取り読み、40歳になって、再び読み返してみました。

この本では、40歳前後で多くの人が感じる「モヤモヤ感」について、その正体や乗り越え方が具体的に記されています。著者の尾石晴さん自身も40歳を前に壁にぶつかり、自ら試行錯誤を重ねた経験を基に、解決策を提示しています。

40歳の壁とは?

「40歳の壁」とは、夫婦関係や子育て、仕事、健康など、40歳前後で多くの人が感じる人生の不安や不満のことを指しています。人生100年時代の中で、著者の尾石晴さんは「これまでの生き方の延長線上でいいのか?」と疑問を抱いたそうです。そのモヤモヤ感は、まさに私自身が感じていたものと重なり、とても共感しました。

この本は、「これからの人生をどう主体的に生きるか」という視点で、人生の後半戦を楽しく、意味のあるものにするためのヒントを提供してくれています。

幸せを作る3つの要素

著者は、40歳からの幸せを作るための重要な要素として、3つを挙げています。

1. お金:定年後の収入がなければ、金銭的な不安が生活に影響するため。

2. つながり(人間関係):良い人間関係が、人生の質を大きく左右するという調査結果も紹介されています。

3. 健康:年齢を重ねるにつれて、体力が低下したり、病気になるリスクが高まるため。

この3つを軸にした「自分業」を育てることが、人生後半を豊かにする鍵だと著者はこの本の中で語っています。

自分業を育てるとは?

「自分業」とは、自分の好きなことや得意なことを活かした生涯現役の働き方のことです。著者の尾石晴さんは、本やヨガが好きだったことから、それを仕事に発展させました。また、仕事で得意だったプレゼンや文章作成能力を活かし、noteやVoicyで情報を発信する中で、自分業を育て、書籍として出版されたり、Voicyのトップパーソナリティとして活躍するようになったそうです。

この本も最初は、noteで記事にしていたものを、kindleで出版したところ、評判だったことから出版社から声がかかり、書籍化され、さらに再度リメイクされて出版が決まったそうです。

自分業のプロセスでは、「まずは好きなことをアウトプットする」「うまくいけば続け、ダメならやめて次に進む」と言う、まずは気軽に好きなことから始めてみる、そしてダメなら次に行くと言う柔軟な姿勢が大切だと書かれています。

私が感じたこと

私自身も40歳となり、体力の衰えや定年後のお金の不安を感じるようになりました。そして、「このままの延長線で人生後半を迎えても良いのか?」と言う、不安が頭をよぎるようになりました。そのため、Voicyを聴いたり、本を読んだりする中で、自分業を育てようと思うようになりました。

具体的には、「note」や「スタンドFM」でアウトプットしたり、仕事(訪問リハビリ)の中で、学会発表や勉強会など、仕事の中でできる挑戦を積極的に取り入れたいと思っています。そのための心得として、好きなことを気軽に始め、うまくいけば続ける、失敗しても次の挑戦に進むというスタンスで、たくさんの「種」をまいていきたいです。

この本は、私のように「40歳前後でモヤモヤとした漠然とした不安や不満を感じている方」にとって、視点を変え、新たな一歩を踏み出すきっかけになる一冊でした。

いいなと思ったら応援しよう!

春野 さとみ【理学療法士×ワーママ】
よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートはエンディングノート事業の活動費として使わせていただきます!