【書籍レビュー】やめる時間術
『やめる時間術』は、元外資系メーカーでフルタイム勤務しながらワンオペ育児を経験してきた尾石晴さんが、自分の時間を取り戻すために実体験をもとに書かれた本です。限られた24時間をどう効率的に使い、より充実した時間にするかについての具体的な方法が述べられています。
①量を把握する
「自分の時間を見える化する」ことが重要とされています。そのために、24時間のタイムログを取り、どのように時間を使っているかを見える化します。その時間を細かく分けて、どのように使われたか評価します。
②質を高める。
量の把握をしたら、次は質を高める事が記載されていました。「ゴールデンタイム」、つまり起床後の3〜4時間が最も生産性の高い時間とされ、この時間に重要なタスクを行うことが推奨されています。また、「1日の目」「1年後の目」「10年後の目」という3つの視点を持つことも勧められています。今やっていることが将来にどう役立つかを考え、長期的な視点で行動を選ぶことが重要とされています。
さらに、この本ではポモドーロ・テクニックを活用して集中力を高める方法も紹介されています。ポモドーロ・テクニックとは、25分間の作業ごとに5分間の休憩を挟む方法です。
③時間の引き算を行う。
「やりたくないことリスト(Not To Do リスト)」を作ることで時間の引き算を行い、ネガティブな行動をポジティブに変換する工夫も提案されています。
④時間の足し算を行う。
最後に、理想の1日を書き出して現実との差を見つけ、空いた時間にできることをリスト化する方法も紹介されています。
実際にこの本を参考にして、私も24時間のタイムログを取ってみました。普段は「時間がない」と感じていましたが、スマホをダラダラと眺めていたり、無意識のうちに時間を浪費していることに気づきました。また、子どもと一緒に寝落ちしてしまい、睡眠時間が長くなっていることも判明し、少し削る余地があると感じました。また、やりたくないリストに「掃除」というタスクがリストに挙がったため、ルンバを購入しました。1週間ほど使っていますが、とても活躍してくれています!!現在は、ルンバを使う前に15分ほど掛けて部屋を片付けているので、ものを減らしてルンバをもっと掛けやすい部屋を目指したいと思っています。
ちなみに、年賀状も今年は書く量を減らす事を決めました!!
この本を通じて、「時間がない」「忙しい」と思い込んでいた自分が、実際にはどのように時間を使っているのか具体的に把握することにより、まだまだ改善の余地があり、もっと効率的に時間を使えると感じました。忙しさのあまり、夫や子どもに対してイライラしてしまうことがあったので、今後は時間の使い方を工夫して、自分の時間を持ち、心穏やかに過ごせるようにしていきたいと感じました。