【続】最近、衝撃を受けた医学生さんからの発言。

先日、実習に来た医学生さんから「ポリクリは死語です。」と言われ、衝撃を受けたと言う内容を記事にしました。

しかし、その記事のコメントで「まだポリクリと言う語を使っている大学も多い。」と伺ったため、調べてみました。すると、確かに「ポリクリ」と言う用語はまだまだ多くの大学で使われていることが分かりました!

ちなみに、ポリクリ(ポリクリニック クラークシップ)もクリクラ(クリニカル クラークシップ)も、医学生が4〜6年生の間に行う臨床実習で、クリクラの方が参加型の臨床実習と言う意味合いで使われるようですが、境界は曖昧で厳密に定義されている訳ではないようです。

また、ポリクリとクリクラを同じ意味で使っている大学があったり、

大学のホームページ自体には臨床実習とのみ記載している大学や

クリクラと記載されている大学や

ポリクリとクリクラを使い分けている大学など

様々な違いを発見することができました。

東進ハイスクール「東大特進コース」の2017年10月18日記載のウェブサイトには、医学部5年生の実習を、東大以外のほとんどの大学はポリクリ、東大はクリクラと呼んでいたそうです。さすが、天下の東京大学医学部。先進的、、、。

【1.「最近ポリクリで何科回ってるのー?」】
これは他大の医学部の学生と話すときに100%出現するセンテンスです。
医学部の5年生はどこの大学であってもいわゆる「病院実習」と呼ばれるものを行います。
東大以外の大学(のほとんど)では「病院実習」のことを「ポリクリ」と読んでいます。この「ポリクリ」とはドイツ語で総合病院を意味する「Poliklinik」から来ているそうです。
東大では「ポリクリ」ではなく「Clinical Clerkship」と読んでおり、アメリカの学生が医療チームの一員として実際の診療に参加し、より実践的な臨床能力を身に付ける「参加型実習」という意味をこめてそう呼んでいるんだそうです。東大生は「クリクラ」と一般に呼んでいます。

東進ハイスクールウェブサイトより引用

つまり、2017年頃はポリクリと言う言葉が主流で、徐々にクリクラと言う語が流通してきたのだと思われます。

 結論、現在もポリクリという用語は広く使われている。しかし、徐々に参加型の臨床実習という意味のクリクラと言う用語が広まってきた。

 きっと、私の訪問リハビリに付き添ってくれた学生さんの大学でも、以前は医学部4〜6年の臨床実習をポリクリと呼んでいたが、今はクリクラと言う用語に変わり参加型の臨床実習を行うようになってきたのだろうと思います。

 今回の件を通し、間違った思い込みをしてしまった発信に対して、コメントを書いてくださった方には感謝したいです。今回の件は、非常に多くの視野を広げてくれることになりました。改めてお礼を言います。ありがとうございました。

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