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日本人の死因の第三位は〇〇。

日本人の死因や看取りの場所について勉強したので、本日はそれをまとめ記事にしたいと思います。

 現在の日本人の死因の1位:悪性新生物、
2位:心疾患、3位:老衰です。
この上位3つの疾患で、日本人の半数以上の人が亡くなっています。

厚生労働省「人口動態統計(確定数)」2022年


私は死因の3位が老衰と知った時、とても驚きました。なぜなら、15年ほど前は、老衰は死因の7位であり、1位〜4位までは、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎のどれかだったからです。



 2005年ほどから老衰で亡くなる方が急激に多くなり、2016年には死因の5位となり、2017年には死因の4位となり、2018年以降は3位に入ってきて以来、ずっと3位をキープしています。それだけ、高齢者の割合が増えたのだと言うことです。高齢者が多くなったと知識では知っているものの、どれだけ増えたかは実感できず、今も実感できませんが、死因の3位に老衰が入ったと言うことはかなり衝撃的でした。きっと、悪性新生物も心疾患も老衰も、グラフを見ると右肩上がりのため、しばらくの間は、日本人の死因の1位から3位までは変わらないと思います。

ちなみに、平成29年(2017年)に肺炎のグラフが下がっているのは、肺炎と誤嚥性肺炎肺炎を分けるようになったからのようです。コメントをくださりありがとうございます。

日本において、肺炎と誤嚥性肺炎を別々の死因として統計に分けて報告するようになったのは、2017年からです。
それ以前は、肺炎と誤嚥性肺炎は一括りにされていましたが、2017年の厚生労働省の死因統計からは、これらを区別して集計するようになりました。これは、正確な死因の把握や高齢化社会における医療政策の立案などに役立てるための重要な変更でした。

ChatGPTより引用

 高齢者が増えてきたと言うことで、もう一つお伝えしたいことは、日本では死亡数が出生数を上回り人口が減少している社会形体になったことです。この社会形体のことを多死社会と言います。日本では2005年に多死社会が到来したと言われ、この状態がまだまだ続くと言われています。2013年の日本の出生数は約72.7万、今年は70万人を切るのではないかと言われています。2013年の日本人の死亡数は約157.6万人です。出生数の倍以上の人が亡くなっているのです。本当に驚きです。

 では、日本では、現在はどこで亡くなる方が多いのでしょうか。日本人の半分以上の方が病院で亡くなっているいます。しかし一方自宅で最後を迎えることを希望する方は半分以上、そして親に自宅で最後を迎えさせたいと思う人も半分以上いると言うことです。現実と希望との間には大きな開きがあると言われています。(日本財団「人生の最後の迎え方に関する全国調査結果」)

 在宅医療に従事するものとして、本人や家族が自宅で最期を迎えたいと思っている人に対し、なるべく不安や痛みをとり、最後まで自分らしく生活できるように関わって行けたらと思います。

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