あの夏

「あの夏」

夏の夜空に咲く花を
一緒に見上げた帰り道
何気なく繋いだ手
離したくなくて
ずっと繋いでいたかった
あなたの温もりが心地良かったから
あなたと繋がっているのが嬉しかったから

「好き」
そのひとことが言えずに
繋いだ手を握り締めた
あの夏を忘れはしない

季節は廻りまた夏がくる
あなたの手の温もりが
当たり前のように
あたしの手の中にある

例え
季節が何度廻っても
あの夏を忘れる事は無いだろう

例え
いつか繋いだ手を離す日が来たとしても
あなたの温もりを
忘れる事は無いだろう

きっと…