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「変わろう」としてもうまくいかないのは、あなたのせいじゃない。
人は、ネガティブな状態から一刻も早く抜け出したいと思うもの。
だからこそ、「これをすれば一気に変われる!」という方法を求めてしまう。
確かに、一時的に勢いよく変わったように感じることもある。
でも、その後に反動で元に戻ることも少なくありません。
それは、あなたが弱いからでも、根性が足りないからでもない。
人間の本能として、変化を嫌う仕組みがあるからなんです。
ホメオスタシス(恒常性)
人の体や心には、「今の状態を維持しよう」とする機能が備わっています。
たとえば——
✔ 寒いと体が震えて温めようとする
✔ 暑いと汗をかいて体温を下げようとする
これと同じように、急激な変化は「危険」と判断され、元に戻そうとする力が働く。
だから、変わろうとすると怖くなったり、無意識にブレーキをかけたりするのは自然なことなんです。
「怖い」と感じるのは、変わろうとしている証拠
たとえば——
✔ 新しい環境に飛び込むのが怖い → 「失敗したらどうしよう…」
✔ 人に頼るのが怖い → 「迷惑かけたら嫌われるかも…」
✔ 自分の意見を言うのが怖い → 「ひとりぼっちになるかもしれない…」
怒りの奥に隠れているもの
「怒り」ってなかなか表に出せないですよね。
それはひとりぼっちになるのが怖いから。
✔ 本当は「嫌だ」と思ってるのに、我慢してしまう
✔ 傷ついたのに、笑ってやり過ごそうとする
でも、怒りの奥には大切にしているものが隠れています。
たとえばー
✔ 「大事にしてほしかった」
✔ 「わかってほしかった」
✔ 「ちゃんと見てほしかった」
その本音に気づくことが、自分を大切にする第一歩。
ネガティブでも大丈夫。そこからゆっくり確実に変わっていける。
大切なのは、「ネガティブをなくそう」と頑張ることじゃなくて、「ネガティブでも大丈夫」になること。
そうすると、心が落ち着き新しい習慣をゆっくり確実に身につけていけるんです。
そのために、安心・安全な場所で自分の気持ちを吐き出すのも一つの手。
もちろん、ひとりでノートに書くのもOK。
大事なのは、「この方法じゃなきゃダメ」と決めつけないこと。
✔ 話してもいいし、書いてもいい
✔ すぐにできなくてもいい
✔ 自分に合うやり方を見つければいい
やり方はいろいろある。
だから、あなたのペースで大丈夫。
焦らなくても、少しずつ変わっていけるから。
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