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123天文台通りの下町翁 雑記帳〜李琴峰·著「言霊の幸う国で」

台湾出身の気鋭の芥川賞作家、李琴峰の最新作品。ネットの対談番組で最近知った彼女の存在。発言の明瞭さに惹かれて買った最新作であったが、一気に読めるストレートかつ繊細な内容に即フォロー決定の作家だ。本当に日本と日本文学を愛しているからこそのLGBTQ+を題材に、自身の経験を軸にしたノンフィクションと小説が織りなす文学作品で、この国の人権、個人にかかわる停滞ぶり、ゆえに生きづらさから活発な未来を描けない現状が浮かび上がる。
ネットでも充満する、日本社会の新旧あらゆるヘイト、差別をこのままではアカンと感じる人びとに読まれ、人権小国ジャパンの夜明けにつながることを切望する。

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