寛ぎ
シーズンも終わり、残すは来月27日のファン感謝祭のみ。
富山県内で行われるイベントへのゲスト参加はあるもののウィンターリーグや宮崎フェニックスリーグ前の今が、選手達にとって一番リラックス出来る時間。
そんな端境期、富山GRNサンダーバーズの選手達と”シーズンお疲れ会”ならぬ、夕食を共にする場を設けられた。
来シーズンもチームに残ってくれる予定の今季茨城アストロプラネッツから移籍してきた岩室真捕手、信濃グランセローズから移籍してきた倭吉選手が同じテーブルについてくれ、彼ら希望の焼肉に舌鼓を打つ。
ーシーズンお疲れ様でした。自身で今季一番良かったプレーは?
岩室選手: 8/12県営富山球場で(石川ミリオンスターズ)香水投手から放ったレフト前ヒットです。
この試合における両チーム通じて初安打でした。打った球はストレートでした。
倭吉選手: 6/13金沢市民野球場で(石川ミリオンスターズ)蒲原投手から打ったレフト前ヒットです。今季初安打だったので、うれしかったです。
打った球はスライダーです。
ー来シーズンの目標は?
岩室選手: 全試合、スタメンフル出場です。
倭吉選手: 打率3割、盗塁30個です。
ーオフシーズンの過ごし方は?
岩室捕手: 宮崎フェニックスリーグに参加予定です。あらゆるモノを吸収してこようと思っています。
倭吉選手: 今年は富山に残って、アルバイトをしながらトレーニングをしようと思っています。
バット工場で募集があったので、得るモノが大きいかなと。
岩室捕手は筑波大学体育専門学部出身、尊敬する選手は故野村克也氏なので、とかく研究熱心なのが特徴。あらゆるリーグの試合を観ているそうなので、来シーズンの配球リードが楽しみです。
倭吉選手は恩師に授かった『何者でも無く、自分自身のスタイルを貫け』と言う言葉を自身に刻み込んでおり、日本だけで無く海外でも野球をしたいそう。貪欲なだけに彼も来シーズンのクレバーなプレーが楽しみです。
今季限りで富山GRNサンダーバーズを退団する不動の5番6番打者、墳下大輔選手と石橋航太選手とは中華料理に箸を伸ばす。
ーお疲れ様でした。今季自身のベストプレーは?
墳下選手:やはり 8/11県営富山球場でのサヨナラヒットですね。ツーアウトで回ってきて、初球を振り抜きレフトへ抜けてくれました。(石橋選手が『あれはサードゴロだろ。』と言うと、大笑い。)
石橋選手: ウーン…今シーズン始めは絶好調で手応えを感じていたので、骨折したのが重ね重ね残念です。
(注: 怪我までの3試合は開幕戦4打数2安打、2戦目2打数2安打、3戦目センターオーバーの三塁打。)
ー石橋選手は’18年春の選抜で四番打者として甲子園出場したので、地元では知らぬ者がいない有名人ですよね?
石橋選手: そんな事無いっスよ(笑)。あの時もたまたま四番に座っただけで、全く意識は無くていつも通りでした。
ー墳下選手は”チャンスに強い墳下”と枕詞がつく程の大活躍でした。サンダーバーズはいかがでしたか?
墳下選手: 楽しかったです。ファンの方々から沢山差し入れを頂き、頭が上がらないほど感謝しています。
ー退団後の予定は?
墳下選手: 京都か大阪で一般社会人になろうと思います。
石橋選手: 社会人チームで野球を続けようと思っています。
ー最後にファンの方々にメッセージはありますか?
石橋選手: 富山GRNサンダーバーズに所属させて頂き二年という短い時間でしたが、応援して下さりありがとうございました。
自身が思うような結果が出せず悔しい思いが残っていますが、野球はまだ辞めず、他の所属チームでも一生懸命頑張ります。
引き続き、温かいご声援をお願い致します。
ありがとうございました!
今シーズン何度もチャンスの場面に打席がまわり、その度に「墳下ー!お願いしまーす!」の声援にきっちりと応えてくれた墳下選手。
筆者も惚れた美しいバッティングフォーム、豪快なスイング。
是非、野球を続けて頂きたいと思います。
ホームランアーティストの名がふさわしい、石橋選手。
対空時間が長く、美しい放物線を描くHRは例えるなら、元阪神タイガース田渕幸一選手の様な打球。
墳下選手がサヨナラヒットを放った8/11の試合で振り抜いたスリーランHRは、レフトスタンド上段に飛び込む一発で、もう一度あの打球を見たい。
漫才で言うボケとツッコミの役割がはっきりと色分けされた、始終大笑い出来る名コンビの二人。
お二人共に富山GRNサンダーバーズの選手としての姿は来月のファン感謝祭が最後となりますが、違うユニフォームでも見続けていたい、プレーだけでなく青雲の志も美しい選手でした。
(写真は全て筆者撮影)
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