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井戸の茶碗

 適正価格を決定する際はPSM(Price Sensitivity Measurement)分析を用い、その与えられた数値の交差点を求めるのが把握しやすく、後々の購買率にも繋がる。

 富山GRNサンダーバーズ今シーズン実使用ユニフォームのオークションが今年も始まった。

 プロ野球選手の実使用ユニフォームで最も高額なのはベーブ・ルースの564万ドル(約8億4千万円)、大谷翔平のオールスター戦ユニフォームが13万210ドル(約1,940万円)。
それから比べれば桁的には少額かもしれないが、現時点での入札最高額が3万円。
例年、NPBドラフト会議後は指名選手のユニフォームが高騰するので、24日まではこの推移のままなだろう。

 独立リーグ、神奈川フューチャードリームスや茨城アストロプラネッツ、北九州下関フェニックスなど他球団も同様の催しをしており、その価格は元NPB選手からのコーチ以外は富山と同じようなもので、しっかり自身の直筆サインを施しオークションPR写真に収まっている。

 まだインターネットが普及する以前は選手のお知り合いから譲って頂き、自分も大洋ホエールズの選手の実使用ユニフォームを数枚所有しているが、'98年の日本シリーズで袖を通したくらいでタンスの肥やしになっている。

 選手へのバックマージンも含まれる一枚、球団の貴重な収入源でもあり筆者も参加する予定。
 もちろん”適正価格”での入札になるが、今回もし落札出来たら、着倒してやろうと目論んでいる。

 古典落語『井戸の茶碗』にある通り、価値などというモノは他人には分かりづらく、それを着てスタジアムに足を運んだ日々こそが、値打ちだと思うから。

 

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