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京都の劇団、「劇団三毛猫座」って?今月から過去公演紹介を連載します!

劇団三毛猫座の第六回本公演「アンドロイドは毒をも喰らう」のアーカイブ配信が、観劇三昧でスタートしました!
伴って、今月から過去公演を毎月1つずつ記事にして紹介していくことになりました。特に、舞台美術について詳しく書きたいです!

初回は三毛猫座の広報と制作補佐担当、かおりるらがお送りします。
まずは終わりたてほやほやの第六回本公演、アンドロイドは毒をも喰らうについて、書いていきたいと思います。

あらすじ:女子高生たちの青春群像劇

第六回本公演「アンドロイドは毒をも喰らう」は、2021年8月20日~22日にTHEATRE E9 KYOTOにて上演されました。

「どんな劇なんだろう?」と思った方は、こちらの公演の様子をまとめたPR動画をご覧ください。

この公演は初演の2018年に好評で、本来は2020年に再演予定だったのですが、時世の影響で延期になっていました。
そして2021年8月、キャストを新たに再演されたのです。

あらすじ

「僕たち、そしてわたしたちは
アンドロイドであったこと
アンドロイドでなかったこと
忘れることはないでしょう
さようなら!さようなら、さようなら、さようなら……」

名もない教室。
並んだ8台のアンドロイド。
今日も、休み時間は繰り返される。
この時間は、この空間は、一体、いつまでつづくのだろう。
9台だったはずの、アンドロイドが1台、クラスから逃げ出した。
『女王』役のディアマンテの頬を殴って。
そこへ、まるでその穴を埋めるようにやってくる転校生・クラリカ。
彼女は言う。『私は、人間です』と。
逃げたルースは、どんなセリフを語り、なぜ女王に謀反を起こしたのか。
8台のアンドロイドは次第に、人間という『バグ』によって狂わされてゆく…。1シーンのリフレインで展開される。
クラス全員がアンドロイドという“設定”で、プログラムされた通りの休み時間を繰り返し続けている、女子高生たちの多視点群像劇。

観劇三昧の配信ページはこちらから

舞台美術

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劇団三毛猫座の美術を務めるのは、劇団員の佐藤由輝さん。

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まさしく箱庭のような舞台の背景には、各キャラクターのイメージアイテムが並びます。観客が斜め上からこの舞台を見下ろす、監視カメラから舞台を覗くような形になっていました。

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舞台の端と天井には、蛍光灯が設置されています。

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こちら含めて照明を制御・計画しているのは渡辺佳奈さん。いつもかっこいい照明をありがとうございます!三毛猫座はほとんどの公演でお世話になっています。


ちなみに、こちらは2018年の初演時の舞台の様子。京都東山青少年活動センターで上演されました。

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客席が舞台を囲んでいます。

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舞台全体が黒かったことも相まって、裁判の傍聴席のような雰囲気でした。

給油袋

アンドロイドたちがもっている給油袋、給油口も佐藤さん作。

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実はキャストが作業を手伝っていました。

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細かいですが、一人ひとり給油口の真ん中の色が違っています。それぞれのキャラクターのイメージカラーです。

藍ちゃんの生徒手帳

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クラスの法律役、藍ちゃんが持つ手帳には、アンドロイドたちが通う学校の校則が書かれています。

※舞台の裏設定集として、こちらは物販でDL発売しました。現在でも購入可能です。

物販ページはこちら(Boothのサイトへ飛びます)

衣装

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つづいて、山下彩さんによる衣装をご紹介します。アンドロイドたちがまとう衣装は、灰色でまとまったセーラー服。裾に向かうにつれて透けていきます。制服が崩れていくようなイメージだとか。

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給油隊の衣装はこんな感じ。

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客演のキャスト、大﨑さんがまとっていました。アンドロイドたちとは違う形ですが、どこか固く、クラシックな印象です。

初演時のアンドロイド衣装

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初演時の給油隊の衣装

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初演時の衣装は一部に塩ビ素材が使われ、透けていました。ビニールと布の異素材の組み合わせによって、どちらかというとアンドロイド的な要素が強くなっています。

メイク

橋爪佑莉さんによる舞台メイクも、三毛猫座の公演に欠かせません。

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アンドロイドたちは女子高生ということもあって、すこし控えめでナチュラルなメイクです。

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給油隊のメイクはこんな感じ。きりっとしたアイラインとアイシャドウ。(めちゃめちゃ個人的な感想ですが、私はこのメイクがとても好きです!)

「アンドロイドは毒をも喰らう」の公演紹介でした!

公演紹介は以上になります。たのしんでいただけましたか?
次回の記事担当は、劇団三毛猫座のわれらがエース、役者のあーさま(綾乃)です。どんな記事が出来上がるのか、私もドキドキ。

▼さらに公演を知りたくなった方、三毛猫座に興味を持たれた方は、こちらもぜひご覧ください。

役者インタビュー一覧
演出家インタビュー

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劇団三毛猫座リンクまとめ

編集後記(という名のぼやき)

三毛猫座の舞台はパーツパーツが合わさって初めて形が生まれるような、なかなか広報が難しい内容が多く、出来上がって「ああ、こういう劇を目指していたんだ」と、作っている側の人間も初めて気づいたりしています。

どういった劇団なんだろう?劇を観に行く前に、劇団のことについてちょっと知りたいな…といった方に向けて、この記事が何かのきっかけになればと思っています。次回もお楽しみに🌸(2021/11/06 制作補佐:かおりるら)


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