たまには弾丸のように喋りたくて
今回は、すごく思考の途中というか、いままでのエッセイとはちがう感じになってます。
そして長い。のでやすみやすみ。
~はじめに~
わたしは、おっとりしたひと、だと思われることが多い。
けれど、頭のなかでは常に言葉が飛び交っていて、とてもいそがしい。
なにを話すか話さないか、話した場合どうなるのか。
いまの会話のなかで、相手にとって重要なのはどこで、どの言葉を選べば相手は話しやすくなるだろう。
そういったことを頭のなかで高速に、慎重に、演算している。
話す速度はしぜんとゆっくりに、「聞き漏らすまい」と相手に集中するので、しぜんと聞き役になる。(聞き役になる理由はほかにもある)
だから、見た感じはおっとり、なんだと思う。
ひとりでいるときぐらいは楽をしたいはずなのに、やっぱり頭の中はいそがしい。
書き出すと長くなるので、今回ははぶく。
夏前から、じぶんの根幹を揺るがす事態の波のなかにいる。
ずっとじたばた抵抗してきたけれど、よけいに溺れるだけなのでやめた。
最近になって、力を抜いて浮かぶことを覚えた。
すると、ひとりでいるときのいそがしさは、すこしやわらいできた(変な話だけれど、昼寝ができるようになった。いままではできなかった)。
同時に、「あのね」って、聞いてほしいことがたくさんあることに気づいた。
聞き役はいやじゃなかった。でも”おっとり”のキャラクターを降りて、喋りたいことがたくさんあった。
わたしも、たまには弾丸のように喋りたい。
今日はその願望をかなえる。
~生活のこと~
○ 今川焼事変以降、パンがふたたびたべられるようになった。すごくうれしい。
でも、逆にお米がしんどくなった。つくづく、不器用で不都合なこころとからだだなぁと思う。
↓ ひさしぶりのかたいパン、おいしかった。
○ 曲をつくっている。アコースティックギターでぽろぽろと。いま4曲目。
いろいろ試してみて、歌詞先行が合ってそう。
でも「この歌詞にぴったしなメロディをつくるぞ!」じゃなく、「あ、このコード進行いいやん。こないだ書いたあの詩にあててみよう」みたいな、すごく無秩序。
※曲作りについては下でさらに詳しく書く。
○ 自転車を入手した。
行きたい場所に、じぶんの足で、思い立ったそのときに行けるようになりたいと思った。
それに「眠れない夜も、この子がいればわたしはどこにでもいけるんだぞ」って、心強い。
○ オリジナルの称号をつくることがすきらしい。
わたしは一人暮らしだけど、実はうさぎとねこのぬいぐるみと暮らしている。
その子たちにオリジナルの称号をつけ始めたら、これがなぜかたのしい。
ずっと前からこういう遊びが必要だったのかも。
↓『パスタ大臣』
↓『味玉見届け人』
そのほか、
『うどん警察』『シナモンロール見守り隊』
『クッキー取締委員会会長』などなど…
~曲作りのこと~
○ なにを曲にするのか
じぶんのために曲をつくることは、むずかしい。
特に最近のじぶんはめまぐるしく状況が変わっていく。
こないだまでつらかったことが、数日後には別の段階に行ったりしてるから、そのときそのときを書こうとすると置いていかれてしまう。
なんか、それはもう過去なので、すごくいやだ。
すきな友人に向けたり、ある作品を観て、という出発点でつくると、なんだろう。
うまく言えないけど「これはずっと残り続けてもいいものかも」と思えたりする。
じぶんと外の世界が影響しあってできたものだから...?とても不思議。
過去じゃないって点だと、料理ってすばらしいなと思う。
料理は、『いまつくりたいと思ったものが、ほとんどいま形になる』って思う。
↓ 思い立ってつくった、なんちゃってどらやき
寝かせたり、何日も煮込んだりする料理もあるけれど、全体的に、いまだと思う。
「これがたべたい」という気分も。キッチンに立って包丁で野菜を刻んでいるときなんか特に。
「惜しかったな、次はこうしてみよう」って、なんなら翌日にでも作れちゃうのも。
いまつくりたいと思ったものが、ほとんどいま形になる、これはとても健康にいい気がする。
○ 歌詞のこと
もともと詩や小説を書くけれど、歌詞はぜんぜん別物だなと思う。
音の力を借りられるから、なるだけ歌詞はシンプルにしたい。
情報量が多いと、ノイズになる気がしてる。
ただ、KIRINJIの音楽を聴いていると、どうもそうではないぞと思う。
Drifterが名曲中の名曲だと思っているのだけれど、彼らの歌詞はけっこう情報量が多い。
「欲望が渦を巻く海原」「乾いた風が吹き荒れて田園の風景を砂漠にしたなら」とかは、かなり歌詞としてソリッド...。
でも、不思議とすっと入ってくる。
やわらかさと揺らぎのある声質とか、曲の速度とか、あらゆる要素がそうさせているのかもしれない。
ここまで書いて、あたらめてDrifterの歌詞を読むと、具体的な事柄が抽象的な風景に見事に落とし込まれているように感じる。
わからなくなってきたぞ。KIRINJIがすごいことだけしか、もうわからない...。
○ つくった曲のこれから
どうしていこうかと思っている。まだどこにも出してない。なんにも決めてない。
なにを媒体にして、どんな名義で発信するかも。
アコギを弾いて歌っているだけの音源がある。
弾くのは夜の公園で(楽器禁止のアパートなので)、虫の鳴き声やこどもの声も自然とはいる。
曲と一緒にその夜の空気も閉じ込められているようで、わたしはすき。
すきだけれど、ひとによっては聴きづらいよなとも思う。スタジオを借りて録音する?考え中。
ただ、わたしのことをよく知る身近なひとには聴いてほしいなと思う。
身近じゃなくても聴いてみたいって言ってくれるひとには、聴いてもらえるようにしたい。
なんならだれかが歌うのを聴いてみたい。
たまには弾丸のようにしゃべってみた。
書き終わって鏡をみると、ちょっとつかれている顔だった。
慣れないことは、慣れるまでが大変。
でも楽しかった。
また機会があれば◎