見出し画像

はじめての本 『すくいあげる日』 を日記祭で販売します

追記:オンラインストアでの販売を開始いたしました。


12月8日(日)第5回「日記祭」に出店します。

本のタイトルは『すくいあげる日』です。
12年間の日記から、129個の日記をすくいあげました。
本のことを、少しご紹介させてください。


どんな瞬間にもとどまることができない。
だからいつも慌てて、記号みたいな言葉を書きとめている。
完璧な夕暮れ、さえない日のコーヒー、冬の匂い。

ときどき光の粒みたいな瞬間に出会う。
とどまりたいと願わずにはいられない瞬間。
両手ですくおうとしても、指の隙間からこぼれ落ちてゆく。

そんな瞬間にあとどれだけ出会えるのだろう。
存在しない幻のようなものを見つめている暇なんて、
ほんの束の間の人生にはもう残されていないのかもしれない。

いつかのわたしに教えてあげたい。
変わらないものはないけれど、一瞬のなかには永遠によくにたものが隠れていると。
それは、砂漠で砂金を探すほどむずかしいことではなさそうだよと。

いつかここを去るとき、指の隙間からこぼれ落ちたもので、
わたしたちが歩いた場所がきらきら光っていますように。

『すくいあげる日』
著者 草間柚佳
装丁 水迫涼汰
2024年12月8日 初版第1刷発行
全87ページ


そしてこれは、日記本をつくろうと思った夜の日記です。

本をつくりたい。手紙が入ったボトルを海に漂わせるように、ずっと集めてきた光の粒を世界にそっと置いておきたい。もしかしたら、ボトルから飛び出した粒がずっと遠くまで転がって、知らないだれかの夜の淵までたどり着くかもしれない。そんなことを、今夜こっそり考えている。



はじめての本を、はじめて販売するのが日記祭になります。
きっと忘れられない一日になるんだろうなと、今から本当にたのしみです。

当日はひとりでブースに立っていますので、ふらりと遊びにきていただけたら嬉しいです。すこし緊張した面持ちをしているかもしれませんが、気軽に話しかけてやってください。うんと喜びます。

日記祭が終わったあと、年末までには、オンラインでも販売する場所をつくりたいと思っています。置いていただける書店さんにも出会えれば..と思っていますが、そのあたりはまだ未定です。またあらためて、お知らせします。

まずは、日記祭でひとりでも多くの方に直接お渡しできればと思っています。みなさんにお会いできたら、とても嬉しいです。

装丁、ブックデザインはデザイナーの水迫涼汰さんにお願いしました。
「お守りみたいな1冊にしたい」というわたしの思いを汲み取ってくれて、表紙も中面も、とても素敵な佇まいに仕上がっています。

写真や詩もところどころ入っているので、ぜひ当日、手に取ってぱらぱらめくってみてください。

12月8日、日記祭でお待ちしています。
どうぞ、あたたかくしてお越しくださいね🧣

———
第5回「日記祭」について

日時:12月8日(日)11:00-17:00
場所:BONUS TRACK
東京都世田谷区代田2-36-15
下北沢駅南西口 徒歩5分/世田谷代田駅 徒歩5分

入場料:無料
主催:日記屋 月日 (@nikki_tsukihi )
協力:BONUS TRACK(@bonustrack_skz

わたしは2階ラウンジ「草間柚佳」で出店します。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。なにか本のこと日記祭のことでご質問などありましたら、この記事のコメント、またはSNSのDMにいただければと思います!

X:@_yukakusama
Instagram:@_yukakuu02

草間柚佳



いいなと思ったら応援しよう!