旅日記 | ふらり栃木
9月16日(月)
渋谷のスタバでコーヒーとドーナツを買って、レンタカーに乗りこむ。外はあいにくの雨。でも雨のドライブは好き。わたしは運転ができないから、音楽を選ぶ。ユーミンの『雨のステイション』。
まずは宇都宮へ。車中は餃子リサーチ。行列のできるお店が美味しいとは限らないんだよね、彼が言う。たどり着いたのは生きてる餃子バリスさん。焼き餃子とホタテ水餃子、牛肉のフォーを注文。一口食べておいしさに目を丸くして互いに顔を見合わす。
もう1件は行列店に行ってみたけど、バリスさんの餃子が好きだった。
そのまま歩いて喫茶 satoriさんへ。ヴィンテージの服屋さんも一緒になっていた。お店の方に「雰囲気によく似合います」とすすめられた緑のジャケット、少し民族衣装っぽくて可愛かったなあ。
そこからまた車に乗り、宇都宮から少し離れた場所へ。向かったのはballock booksという本屋さん。POPEYEの書店特集で見てから、ずっと行きたかった、森の中の小さな本屋さん。到着すると、そこは丘の上。紅葉した落ち葉で覆われた広い庭に、1件の平家と小さなロッジのような小屋が立っていた。オーナーのご実家の庭の一角にあった物置小屋を改装したのだそう。中は外観で想像していたよりずっと奥行きがあった。木の匂いに包まれながら本を選ぶ。金原瑞人さん訳の『タイムマシン』、本屋『双子のライオン堂』さん刊行の文芸誌『しししし2 特集:ドストエフスキー』、原田マハさんの『ジヴェルニーの食卓』を購入。
日が暮れかかった山を降りて、本日の宿へ。泊まったのは黒磯の『Chus(チャウス)』さん。途中で閉店間際の『tamiser table』さんにも寄って、古本を1冊購入した。彼はオリジナルデザインの手拭いを買っていた。
夜ご飯は『あくび』さんで。季節の食材をたっぷり使ったコース料理に、美味しい日本酒を堪能。私はお酒に弱くて、1杯で気分が悪くなってしまうときもあるのだけれど、彼と一緒にいるときは、美味しく楽しく飲める。
ふたりでゆっくり話す時間がしばらくなかったから、色々話せて嬉しかった。
9月17日(火)
朝、『鹿の湯』へ。霧の中を抜けると、そこに現れたのは、木造の情緒たっぷりの建物。1300年以上の歴史があるらしい。いいお湯だった。
そのあと『南が丘牧場』にも寄った。彼は寄り道が上手。
それから宿に戻りチェックアウト。『SHOZO COFFEE』さんでアイスコーヒーを買ったり『DEAR, FOLKS & FLOWERS』さんでお花を買ったり。
そこからは『吉田商店』さんで古道具を見たり、那須の『GOOD NEWS』でお土産を買ったりして、今度は益子へ向かう。またドライブ。青空と田んぼ道の風景が広がっていて、すっかり夏休み気分。
益子へ到着する頃にはもう夕方。『STARNET』さんでおやつを食べて、展示を見て、それから『仁平古道具店』さんと『pejite』さんでお買い物。彼は器、わたしはMITTANのコートに一目惚れ。
彼の「絶対買った方が良いよ」に押され、迷いに迷って結局、東京まで戻る車中でオンライン購入。想定外の買い物。このために働いている。
帰りの高速で、大きくて低い、まんまるの月に出会った。そういえば中秋の名月だったね、と思い出す。Mitkiの『My Love Mine All Mine』を流したら、ぴったりだった。ドライブ大好き。
後日、MITTANのコートが届いた。手持ちのYUKI FUJISAWAのマフラーにも合うし、叔母にもらったカラフルなニットマフラーにも合う。
この秋冬は、これをたくさん着るんだ。いろんな場所へ出かけたい。