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仙台の見どころ、ケヤキ並木のお手入れ

仙台と言うと、定禅寺通りや青葉通りのケヤキ並木を思い浮かべる人も多いだろう。戦後の復興期にこれまで狭かった通りの幅を広げ、通りの真ん中の植樹帯と車道の両脇にもケヤキの木を植えた。この時、現在の状況を予想しながら、この道路の整備をした人の先見の明に感心させられるわ。

県庁前のケヤキの大木

そして先日、この界隈を通りかかると、ケヤキの枝の剪定作業をしていた。かなりの大木なので、カタチよく樹勢を弱めずに剪定する作業はホントに大変だ。

歩道に誘導人員を配置し、適度に枝を間引いて通風と伸び過ぎの抑制をして行く。ケヤキは1本の太い幹から大きく枝葉を伸ばす「単幹樹形(たんかんじゅけい)」なので下手な剪定をすると、木と枝ぶりの美しさが損なわれてしまう。どの枝を切ってどれを残すか。見極めが本当に難しいと思う。

蒸し暑いのに作業お疲れ様です。
こんな高所での剪定作業です💦

このケヤキ並木を維持するための予算も結構な金額なのでは?と思う。だけどそれは必要な経費だろう。このケヤキ並木が失われたら、どんなにか仙台の街なかは味気ない場所になってしまう。それでは仙台の仙台らしさを捨ててしまうのと同じだ。

秋には大量の落ち葉が舞い、側溝を塞ぎ近隣商店の掃除の手間を増やす。大木が台風などで倒れてしまったら危険だし。だけど、面倒だけどそれならこの並木を取っ払うのか?という訳にはいかない。面倒ながらその手間も含めてのケヤキ並木なんだよね。だからこの道を通る時は愛情と敬意を持ってケヤキの木々を見上げたいと思う。

ヒートアイランド現象を和らげ、暑い夏に涼しい木陰を作ってくれる貴重な木々なのだから。

昨日は今年初めて、ミンミンゼミの声を聞いた。県庁と区役所の間の辺り、仙台市の中心部での事だ。街なかなのにこのケヤキの見事な大木とセミの声。これは凄いよなぁ、とずっと市民ながら感心してしまう。自然にこれが出来あがったものではないのだ。市民が愛し行政も並木の維持に予算をかける。多くの人々が街のことを思い、木の手入れをしてこそのこの風景なのだ。



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