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自分はしつこく昔のイヤなことを覚えているのだ💢30年前に手づくりマルシェに参加した時のこと
もう大昔。結婚してまだ子供もいなかった30代初めの頃の話です。
※以前書いた?ような気もします。「読んだよそれ」と思った方はスルーして下さいね。
今もだけどその頃も自分で何かを手作りするのが大好きだ。そういう、プロじゃないけれど好きで手作りの作品を作って販売する、という場があり参加した。手作りの作家が集まって開催するマルシェのようなもの。そんなマルシェに数回参加したことがある。
自分の得意なことは、洋服やバッグなど布で作る小物の制作だった。好きだったし布に触れて何かを生み出すことが至福の時間だった。
パート勤めはしていたけれど、それ以外の時間に自分なりに考えたり工夫して作ったものを販売できないか?と常に考えていた。参加応募して書類審査があって、晴れてそんな手作りマルシェに参加できることになった。
着物の生地をほどいて作った布小物や洋服。簡単に手に入る布地を使っての小物の製作ではなく、生地から選んでほどいて作った大好きなもの。それにちょっと凝った柄の、市販の生地も素材に加えてファッション小物や洋服を展示販売した。
そのマルシェには、みけ子と同じく手作りの様々な品物を作って販売している、たくさんの作家さんたちの参加があった。見ていても工夫が凝らされて、楽しく勉強になるものばかりだった。
そんな中で、自分がゼロから考えて作った物たちは全て愛着があった。一つでも多くそんな品物が、見に来た人の目に止まって購入されないか?と思っていた。
そんなに多くの商品がいきなりバカ売れするはずもないけれど、目にとめて購入してくださる方もちらほら。自分が作ったものが気に入ってもらえ、購入される。そのうれしさは天にも昇る心地だったわ。
そんな中、最終日の日中で来客数が落ち着いていた時に来店されたお客様がいた。歳の頃40〜50代くらい。一人でふらっと見にこられた方だ。その方は、みけ子の販売ブースにこられて、いろいろな商品に目を止め手に取ったり触れてみたりで熱心に商品を吟味している様子だった。きっとこういったファッション小物がお好きな方なんだろう。じっくり見てくれてそれだけでうれしい気持ちになった。
その方は、みけ子が選んだ生地で作ったオリジナルデザインのバッグを手に取り、品物をいろいろな角度から見つめて、ファスナーを開けて裏地を確認したり腕にかけて姿見でみたりと、かなり熱心に品物を見ていた。
だけど、そのお客様は手に持っていたバッグを元の場所に戻すと「素材は良いのよね……」と呟いた。それでみけ子は「生地は吟味して良いものを使っています♬」と答えた。するとそのお客様は次に若干語気を強めて
「生地はいいけどデザインがダメ‼️
これじゃダメよ‼️」
と言い放ったではないか。え?何でいきなりそんなこと言うよ?
びっくり&カチンと来たみけ子ではあったが、慌てず騒がず「どのようなデザインがお好みですか?」とニッコリ問いかけた。その言葉にその(無礼極まりない)客は
「何か金具をつけるとか、ベルトを工夫するとか……。
とにかくデザインがダメよ‼️」
とだめ押しのように言うではないか。
買いもしないのに、展示してある商品に激しくケチだけは付ける。全くお客様とは勝手なものよ。好き勝手言い放って憂さ晴らしをしたいのか、何なのか。もうそんな客には寄って来てほしくないわよ。塩でも撒きたい気分だったわ。
その時の中年女性の言葉が、今も手作りで手を動かしている時、不意に蘇ってくることがある。みけ子はしつこい。もう30年も前の話だ。こういった他人の言動を長期間忘れない。きっと死ぬまで覚えている。そんな相手を許す気にもなれない。心がいきなり狭いのよ💢
後で知った事だが、そんな手づくり作家初心者が集まるマルシェでは、そうやって自分が目をつけた品物にケチをつけ、出品している作家さんのプライドを打ち砕いた挙句「でももう少し値段を下げてくれるなら、買ってもいいかな」みたいな言い方をして値下げを要求する、とんでもない非常識な客が居るらしい。全く呆れてものも言えないわ。
そんなこともあった。イヤな思い出だ。だけどそういった好き勝手な批判を口にする相手と出会うのも何か学びなのかも、と思う。その時の悔しさが創作意欲に火をつけた、なんてこともなくは無い。
そしてそんな出来事があった次の年。その時の無礼な客にケチをつけられたそのバッグは、他のお客様が結局購入して下さったのだが、なんと❣️その時に購入されたバッグを腕にかけて買い物にいらしたのだ❣️もう涙が出るくらい嬉しかったわよ〜💖
気に入ってくれる人もいれば、ケチョンケチョンに罵倒する人もいる。同じ品物なのに評価は人それぞれだ。つまりは「自分の好きなもの、いいと思うものをとにかく納得のいくまで作れ」ってことなんだろう。売れる売れないを気にして自分の好きで無いものを作り続けると、何のために手づくりに励んでいるのか分からなくなっちゃうよね。
↓華やかな絵付けの上手の伊万里錦手小皿。食卓が上品な華やかさに包まれますよ♬
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