久々に不動産の物件調査に行ったんだけど……

新しい不動産物件を買うなんて余裕もないし……と思っていたんですが。先日ヒマだったのでなんとなぁ〜く思い立って久々にネットで物件検索してみました。

そしたらちょっとばかり心惹かれる条件の戸建不動産が載っていたのですね。

市中心部からも遠くなくて地下鉄の駅から徒歩5分程度。広さもほどほどだし借り入れすれば買えない値段じゃない戸建不動産。こういう「みけ子でも買えないことはない値段設定の不動産物件」ってほとんど見かけないんですよ。不動産ですからね、八百屋で野菜を買うような訳には行きません（笑）

↑現地の接道写真。左側、隣家に地続きのように見えますが２m程度は下がっています💦

問い合わせするだけならタダだしひとまず資料送付希望でポチッとした。きっともう売買交渉中だろう、と思いつつ。

すると次の日にすぐ不動産会社から連絡があって、ネットで基本的な情報と住宅地図を送ってくれました。「値段も値段ですし、毎日問い合わせはありますが折り合いがつかず中々決まりません」という説明だった。

スペックを見るとまずは「接道なしで再建築不可」ですって！でも確かに地下鉄駅からも近い良い立地なのよ。家の築年数も古いし、室内を見てもあまり期待できそうにもないから、内見は無しで地図を頼りに現地に行ってみた。

それがこんな場所でしたよ〜。まぁ見事なぐらいのそびえ立つ高さの玉石コンクリート擁壁です。

でも、これだけの古い玉石コンクリート、宮城沖地震でも東日本大震災でも崩れなかったのか、多少傷んでその後に補修したのか……？

みけ子は個人的な気持ちとしては、こういう古い感じの石垣は風情があって好きなんですよ。絵になる、ってやつですか。

でもね、大家目線だとこの玉石の作りは全くNGなんですね。その当時の精一杯の技術で作られていたとしても、現在の建築基準法に当てはめると新しい建物は建てられない。地震にも弱いです。この擁壁の上の建物を新しくするとすれば擁壁を全部作り直ししないとダメでしょう。

その上接道なしですからね。今はきちんと道に接していないと家の建て替えなどは出来ないです。その家に至るまでの細い私道では再建築など望むべくもありません。

みけ子が買えそうな物件で、法的に問題もなく安全で日当たりがよく、公的交通機関へのアクセスも良く、なんて物件はほぼこの世の中に存在しません。そんな物件は有っても高い値段ですし、誰かが見つけて買ってしまいます。

今は不動産は「持っていれば財産」という時代ではありません。条件が悪い不動産は買い手も住み手も見つからないのです。だけど所有しているだけで固定資産税がかかります。

今回のような場所だと災害時に大変な事になるなど、心配も尽きません。地震だけでなく雨も最近は酷い豪雨になってしまうことも多いですから。処分したくても売ることさえできない不動産が世の中にどんどん増えています。売り出されていたこの不動産の所有者はきっと高い値段で売りたいのでしょうけども……。

色々見て勉強しないと、安いだけで買って失敗だったとか気軽に処分したり出来るものでもないですからね。不動産は所有するのに法的な責任もあるということを自覚しないといけないですね。

SENDAI ROMAN HOUSES