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ヒラヒラスカートにスニーカー/もしかしたら女性ファッションの革命だったかもしれない

*表題の写真はPINK HOUSE公式のページからお借りましました。

今はもうごく普通のファッションとして取り入れられている、ヒラヒラフェミニンなスカートやワンピースにスニーカーの組み合わせ。これ最初に提案していたのは確かピンクハウスじゃなかったかな?

ピンクハウスって洋服のブランドがあって、軽やかで愛らしいプリント生地のスカートやワンピースという、当時はあまり他が出していなかった、独自のフェミニン路線で大成功をおさめた洋服のブランドだ。確か金子功さんという方がデザイナーをしていたはず。

それ以前は、ワンピースやスカートにはヒールのあるパンプスやフラットシューズを合わせるのが鉄則だった。ヒラヒラの可愛らしいスカートやワンピにスニーカー?え〜?それってありなの?

と最初は思ったけど、少し見慣れると「うんうん、これありだわ❗️」ってすぐに思えた。この「ヒラヒラフェミニンにスニーカー」はあっという間に世間一般に広がった記憶がある。80年代の初めのことだったかと思う。

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可愛らしいプリントのふんわりしたドレスは女の子の憧れだ。今も昔もさっぱりしたマニッシュな服が好きだった自分も、こういう服に対する憧れが(多少は)あった。実際ここまでのものではなくとも、似た感じのプリント地でワンピースを縫って着たこともあった。こんな優しい雰囲気の服を着てゆったりと過ごしたいのってあるよね。

女性ファッション誌ananの連載で、金子功さんがファッションについて写真付きでエッセイを連載していた。そして毎回金子功氏のこのエッセイの写真モデルをつとめていたのが、金子氏の奥様でもある、モデルの立川ユリさんだったかと思う。

真っ赤な口紅とふんわりしたカーリーヘアが、金子氏のコーディネイトの雰囲気にぴったりで、すごく魅力的だったよ。「こんな洋服とファッションセンスが欲しい!そしてユリさんのこの顔と外見も‼️」と心の底から思ったね(笑)

このヒラヒラ+スニーカーのコーディネイトは、今思うと女性のファッションに革命をもたらしたんじゃないか。女性らしいファッションにはヒールのパンプス、というそれまでの固定観念をひっくり返した。女性のおしゃれはヒールのパンプスを合わせないと!というそれまでの常識が取り払われたのだ。

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これって今思うと、ファッションのターニングポイントで女性の生き方の転換点ともリンクしてた気がする。男女雇用均等法が出来たのはこの少し後の1986年のことだった。

ヒールのパンプスが自由に走ったり運動したりに全く適さない、女性の自由を奪うファッションだったことに対して、スニーカー=自由に歩いたり走ったり運動したり働いたりできる=女性に自由をもたらした靴、という見方もできる。

こう言っては言い過ぎかな?女性のファッションや生き方の転換点になったものは、これだけじゃないだろうが自分には、この時の衝撃が未だに忘れられない。


ミスマッチっていう言い方もこの頃よく使われていたよね。本来組み合わせないようなファッションや意外な小物の取り合わせ。「明らかに変な組み合わせ」ではなく「意外だけど組み合わせてみるといい感じ」の服のコーディネイト。


今も鮮明に覚えているのは、ヒラヒラの白レースのボリュームあるスカートにウエスタンブーツを組み合わせて「ミスマッチ」と言っていたこと。この時、服飾専門学校にいた自分には驚きで、だけどすごくカッコよくて憧れた。自分もいつか周囲から憧れられるようなファッションを作るのだ……と思っていたような記憶がある。

結局それは全く実現できなかったけど(笑)あの頃のファッションへの強く惹かれる思いはまだ自分の中に残っている。

そう言えば、漫才師の宮川花子が一時期ピンクハウスの服を着てステージに立っていたけど。これブランドとして作っている側はどう思っていたのかなぁ?立川ユリさんがモデルとブランドイメージを担っていた頃とは、大きくイメージが異なっていたと思うんだけど……。いや、ハッキリ言っちゃうと

花子、ピンクハウス似合わね〜よ‼️


ほんと、やめて欲しかったわ😅




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櫻井みけ子久美
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