カシオペア座のメイさん／いわゆる超能力者の話
今も根強い人気と実力者である、日本のフォークのミュージシャンにSだMしという方がいる。ヒット曲も多数あり一世を風靡した方で今も大御所である。
その方のコンサートツアーを仕切っていたのが、みけ子が大昔の20代前半に勤めていたKと言う会社だった。
景気の良い時代で世の中全体がイケイケであったしその景気の良さや「ジャパンアズNo. 1」とか言う耳障りの良い言葉に浮かれまくっていた頃だ。
そのSだMしがプロデュースした音楽グループでカシオペア座(仮名)というグループがあった。SだMしの妹さんが所属していてコンサートの前座のような形で出演したり、当時発売したレコードもそこそこのセールスがあったと思う。
しかしみけ子は日本のフォークやニューミュージック系の音楽やミュージシャンに当時はほとんど興味がなく、カシオペア座も実は全く知らなかった。💦
そんなみけ子であったが、カシオペア座と言うグループが未だに忘れられないのは、そのグループのメンバーのひとりが超能力者だ、という話を聞いていたからだ。
そのカシオペア座のメイさん(仮名)と言う方、これから先の世の中の動きや流行、そして人の心の中の事までかなりの確率で分かってしまう方で、その彼女の周囲には理屈では説明が付かない不思議な事も多数起こっているらしかった。
当時の細かい話は忘れてしまったが、いくつか思い出すエピソード。
野外コンサートで大雨の予報がほぼ100％出ていたのに、会場のその場所だけ雲が切れて晴れ間が覗き、SだMしの野外コンサートは雨が一滴も降らずに無事に終了した。そしてそれは、コンサートの前座として共に出演していたカシオペア座のメイさんが超能力で天気を良くした、らしいこと。その場でイベントを仕切っていた先輩社員の話では、「すごい悪天候で黒い雲が空を覆っていたんだけど、ステージ上だけ雲が左右に分かれて避けて行くんだよ。そこだけ青空がのぞいてたんだ❗️」との話。
コンサートの打ち上げでSだMしとそのカシオペア座のメンバーとで飲み会があって、超能力者のメイさんとその社員が話したら「昨夜は宇宙船が迎えに来て宇宙の遠いところまで行ってきた。星めぐりをして素晴らしい眺めだった」という普通の人が聞いたら大丈夫かな〜？と思われる話がポンポン出てくる。
そしてそのカシオペア座の結成間もない頃。そのメイさんはSだMしに向かって「最近喉の調子悪くないですか？」と両手をSだMしさんの喉のあたりを包み込むように当てると、その直後にSだMしさんは激しく咳き込んで痰の塊を吐き出したんだって。確かにその頃SだMしは喉の調子がイマイチだったけど、ものすごく不調という訳でもなく様子見していたんだそうだった。
そしてそのメイさんの手当てを受けた後はSだMしの喉の調子は戻ったということだ。メイさんによると、そのまま不調を放置したらかなり致命的な病になりそうな体調だったというのだ。
ホントかなぁ〜？という話がてんこ盛りだったのよ。又聞きだし真偽のほどは分かりません。
そして当時、トンデモナイ忙しさと微妙に気の合わない先輩女子社員との人間関係などのゴタゴタに悩み、「そのうち切りの良いところでこの会社は辞めよう」と思っていたみけ子。
私が仕事をしていたKの系列会社で北陸地区のコンサートイベントを主に仕切っていたK北陸と言うグループ会社があった。そのK北陸のトップに当たる人は佐江田さん(仮名)と言い、非常に仕事が出来る人で先見の明もあり、経営者としても一流。その上かなりの二枚目で評判の人であった。
その佐江田さん、仕事や時流に対する先見の明は、カシオペア座のメイさんからアドバイスを受けているかららしかった。
その佐江田さんは、その超能力者メイさんに何かを聞いたのか「そっちの会社のみけ子さんさぁ、来年の３月で会社辞めるんじゃない？」と言っていたというのだ。
ぐえっ、そんなことまで言い当てられちゃうのか？！まいったなぁ。と思っていたみけ子であったけれど（それ実際自分で考えていたことと全く同じだったから！）そんな事をおくびにも出さず、素知らぬ顔で勤務し続けていたのよ。
だけどね、その年の忘年会の席で一緒の会社の男子社員に悪ふざけを仕掛けられ、怒ったみけ子は急遽１月いっぱいでその職場を退職することにした。
いろんなことを見事に的中させる超能力者のメイさんでも、予言を外してしまうことがあるらしい。それは相手の心の中の決意が時間を経るに従って変化してしまうからだ。
そんなすごい不思議な能力を持つ女性と、その能力の凄さにびっくりした昔の話でした。
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