熱狂と孤独と/ロックミュージシャンのアンバランスな日常を想像する
最近のYouTubeはコンテンツが凄い。私がまだ中〜高校生だった頃の伝説のライブとか憧れて恋こがれるように思っていたミュージシャンの音源がアップされているのだ。これはかつての音楽ファンからすれば夢のような事だ。視聴し始めると時間を忘れてしまう。
つい最近は高校生の時、制服のままで何度も見に行ったツェッペリンの映画「永遠の歌」がYouTubeに上がっているのを発見し、ひゃ〜❗️と思いながら視聴した。あの頃夢中になり陶酔した映画が家に居ながら、料理しながら酒呑みながら見られるのだよ。凄いなぁ。
↑リンク貼りましたが削除されちゃったみたいです💦一昨日までは観られたんですですけどね┐(´д`)┌
ジミー・ペイジのギターのストラップをやたら長くして、腰の下辺りでサンバーストのレスポールを弾くあのプレイ、ロバートプラントのギリシャ彫刻のような肉体美に揺れる金髪。高音のシャウトヴォイス。あの頃夢中になったのも当然だ。自分は本当にロックの黄金時代に青春期を過ごしたのだ、と思い知らされる。
映画の中の、ロバートプラントのイメージ映像の流浪の王子には、今となっては観ているこっちが気恥ずかしくなっちゃうけどね💦
私がロック好きだった頃のコンサートやライブの熱量の凄さときたら圧倒される、と言う言葉では足りないような感じだ。現在の音楽状況はイマイチよく分かって無いだけど。ライブとか全く行かないしね〜。
今は盛り上がってもお行儀良く、整然と拍手を送ってって感じなんだろうか。
まぁ、昔はコンサートやイベントの警備ってちゃんとしてなくて、コンサートで客が殺到して人が亡くなったりしているからね、悲しいことに。
ライブ音源を聴いているだけでこの頃のとんでもない熱狂ぶりがわかる。私らの世代の少し前だけど、ウッドストックの伝説的な野外ライブがあって、40万人が集まったとか、めちゃめちゃなことになってたらしい。ちょうどアメリカがベトナム戦争をやってた頃か?ヒッピー文化が花開き反戦運動も凄い事になっていた。既存の社会システムに強力にNO!を突きつける動きだった。(まだロックやらその辺あたりの文化にハマる前の事なので想像しつつ書いています)
↑先日ちょっと書店の店頭で見かけた芸人永野氏の著書。見出しをさらっと見たけど、知ってる(ちゃんと音楽を聞いたことがある)バンドは取り上られているもののたった5%程度だった💦ちゃんと読んだら面白いんだろうなぁ。買ってないケド。
早死したロックミュージシャンってかなりの人数いる。Zeppelinだってドラムのボンゾが早死したから解散しちゃった。ディープパープルのトミーボーリンも薬物の過剰摂取で亡くなったんじゃなかったかな。この人、自分のアルバムジャケットに「富墓林」←(トミーボーリンと読ませる)と表記していていた。「墓」なんて文字を使うの自分の死期を悟っていたから?と当時ウワサされてたな。
太く短く人生を駆け抜けたロックスター達。
ロックミュージシャンが危ないクスリに走ったり、グルーピーと称される取り巻き女性と寝まくっていたりと反社会的行動に出がちなのはこの熱狂と狂乱の日々と常に高いパフォーマンスを要求されるプレッシャー、それに孤独な創作活動に精神的なバランスを崩してしまうのだろうな、というのは想像に難くない。
太く短く、一瞬を輝いて駆け抜けるって実にカッコイイよ。だけど私ら凡人はカッコよくもなく、平凡でつまらない日常に息切れするように生きている。自分なりの小さな幸せを感じながら。好む好まざるに関わらず、だ。
そんな人生も悪くないよね、と消極的ながら肯定できる年齢に自分もなったよ。