エコじゃない、不経済である、手間がかかる。そういったものは自然に淘汰されて行く
＊美味しいものは大好きだけど、料理は苦手なみけ子が書いています。その辺りを差し引いてお読み下さいね。
料理番組を見ていた。つけっぱなしのTVから流れで見ていた番組の、一つのコーナーだったかも知れない。
さつまいもを使った料理の紹介だった。焼き芋や大学芋、天ぷらくらいしかみけ子は思いつかない。さつまいもは料理には若干使いにくい素材かと思う。それを日常の料理の一品として利用するレシピについて、料理研究家の方が紹介していた。
さつまいもを輪切りにしてその間にひき肉を挟んで揚げる、というものだった。確かに美味しそうだし、メインのおかずに十分なりそうな立派な料理だった。だけどだけど、めんどくさがりのみけ子には
うそダァ、
こんな面倒なこと誰がする〜⁉️
ってのが正直、見た時にすぐに感じた感想だった。
さつまいもを１、5センチくらい（かなり厚め）に切って、片栗粉をまぶして、ひき肉にみじん切りにしたネギや生姜、卵、しょうゆその他の調味料を入れ、ひき肉にも片栗粉を入れて混ぜる。そして片栗粉をまぶしておいたさつまいもにひき肉のあんを挟んで、油を熱したフライパンで揚げる。（レシピはうろ覚えです、違っているかも知れません）
……手順としてはそんな感じだった。しかしみけ子は思った。
こんなたっぷり油で揚げ物ですか？
厚切りのさつまいもでサンドしたんじゃ、
火の通りに時間かかるでしょ？
余った油はどうするの？
ガスコンロの周囲は油ハネで大変なことになっちゃってるよね？
油で揚がった料理はバットを用意して油切りも必要でしょ？
この料理研究家の人、専門家Bakaってタイプの人なのかなぁ？揚げ物の大変さ、自分自身が相当料理好きでないとやらない気がするよ。（みけ子だけ？）揚げ物は外で食べる、または買ってくることでしかほぼ食べないわ。ひき肉に調味料を多種類混ぜ、味の調整をしてから片栗粉をまぶした他素材で挟んで揚げる。ひき肉に混ぜるしょうがはすり下ろす必要もあるよね。
美味しいのかも知れない。しかし見ていた人の1％だって「おぉ、作ってみようかな？」って思った人いるだろうか？（結構いるのかな？）
材料を練ったり、混ぜ込む材料を刻んだりすり下ろしたり、粉をまぶしたり。そんな準備に時間と手間のかかる事、いったい誰がやるんだろう？少なくともみけ子は絶対にやらない。「作ってくれたら３万円あげる」って言われたらやるかも知れない（笑）いや１万円でもやるかな？←そこかい？
料理が大好きで、台所に立っているのが苦にならなくて、美味しいものを作って食べることに無上の喜びを感じる人ならいいだろう。そういう人、今現在の日本でどのくらいの割合が居るのかな？時間的余裕と、作れる能力と美味しさを感じられる味覚と、喜んで食べてくれる人がいて。そこまで条件が揃わないと、こういう手間のかかる料理は廃れていく運命だと思うのよ。
なんでも時短がいいとは思っていない。だけどそれを手がけられる余裕のある人が、今は一体どのくらいいるか？油をいっぱい使う料理はかなりの手間だし、余った油を濾して冷暗所に保管して、適切に管理できる人やその道具をちゃんと揃えている人も今は少ないと思う。
簡単で手軽で安価で。そういったものに大多数は流れていく。安易に手軽なものを選択するのは「考えない人」を量産する結果になりそうだけど、だけどだからと言って、料理一つにこんなに時間もモノも手間もかかるものに、情熱を注ごうとは今は思えない。
結局、そういったものは料理に限らず廃れていくと思うんだよね。
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