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昨年末から待っていた つげ義春の評論本が発売になった

古い建物とか古道具、骨董とか廃墟、ひなびた温泉♨️とかが大好きだ。

ひとくくりにして言えば「今の時流からは外れてしまったモノ、忘れ去られる運命にあるモノ」と言い換えられるかも知れない。良く言えば滅びの美学、ですかね?←それはカッコつけすぎだ〜❗️

ひなびた温泉の魅力を発信し続けている、岩本薫氏の新刊本が発売になった。その名も「つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界」つげ義春ですよ、その上ひなび湯ですかい?いやぁそれはもう予約して買うしかないでしょう❣️

大昔、みけ子がひとりであちこちに旅行していた時、温泉がある場所かどうかは行くか行かないかを決める一番の基準だった。

ゆったり時間が流れる非日常感。タイムスリップして異次元に迷い込んだような不思議な感じ。最近出来た便利で現代的、合理的な設備のよいシステマチックな巨大旅館ではダメなのだ。豪華な夕食も広い客室もきめ細やかなもてなしも別に要らない。

古びて忘れられたような場所。地元の人たちに長く愛されてはいるが、最新ではなく設備はともすれば時代遅れ。だけどどう表現して良いのか分からないけれど、妙に居心地が良いのだ。気持ち良く快適でその場の空気をずっと吸っていたいような気持ち。安心感とも言えるかも知れない。

それらはその場に行かないと体感も表現も難しい。言葉や映像でも説明するのが困難ななんとも複雑で魅力的な世界なのだ。

その古びて多くの人から忘れられかけている温泉の「言葉や映像でも表現しにくい不思議で魅力的な、吸引力みたいな感覚」をつげ義春の世界と絡めて1冊の本にまとめ上げてくれたことにまず驚きを感じる。

↑まだ本が届いて間もなくで、パラパラ見ただけなので内容を云々出来る状態ではありません💦読むのがもったいないような気分さえします。

つげ義春といえば、貸本屋全盛の時代に漫画家デビューした漫画家だ。エッセイも何冊か出版していると思う。「ねじ式」などシュールな漫画は、他のどの漫画家も表現できなかった世界だと思う。そんなに色々読んでいないから、本当は断言などできないんだけど。

みけ子がつげ義春の漫画と出会ったのはまだ10代の頃だったと思う。「ねじ式」を読んで「不思議な漫画を描く漫画家もいたもんだ」と感心した。そして思い出すのがダンナと結婚する前、何かの拍子につげ義春のことが話題になり結構盛り上がったこと(笑)なんでそんな話になったのかはまるで覚えていない。みけ子はそのことを今でも覚えているけれど、先日ダンナにその話をしたら全く覚えていないようだった。

「ねじ式」の一部。どこを切り取ってもシュール❗️

SNS上の「ひなびた温泉研究所」ってのにも参加している。日々流れてくる、日本各地の忘れられたような古くて魅力的な温泉の情報。お湯だけは格別に良くて、一度その良さに気づくと抜け出られない「沼」のような(笑)こういう価値観に気づかせてもらえたことを幸いに思う。

もし、もしもの話だけれど、みけ子にうなるくらいのお金があって特に使い道がなければ、壊れかけたひなびた温泉宿を買い取って細々とでも営業を続けてみたい。出来たらちょっと変わった趣向の凝った建物や浴室だとなお良い。不具合を修繕して華美にならない程度に建物を直す。そんな「もしも」を夢想するみけ子だ。

時間をかけてゆっくり読みたい本だ。まだ全然読んでないけど、僭越にもこの場で紹介しちゃいましたm(_ _)m







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