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土用の丑の日になると思い出す……サラ金で入金の督促をしていたあの頃💦

むか〜し昔の20歳前半頃のこと。みけ子はその給料の高さにひかれ、サラ金でOLをしていた。サラ金って今あまり言わないのかなぁ、現在はAコムとかAイフルとかが最大手の消費者金融のことだけど。

当時、サラ金にお金を借りに来る人は、会社で少額を前借りとか友だちや親戚に短期で借りるとか、そういうことが(周囲との信頼関係の問題で)出来ないような人だったんだと思うのよ。金利が高いのに審査の緩さにひかれて借りに来るの。もう少し慎重に考えて止めとけばいいのに〜。

その頃の貸出金利。今思い出してもびっくり仰天の

‼️ ‼️  年利54、75% ‼️ ‼️


10万円を借りるとね、1年経った後の利息が54750円ってこと。現在の一般的なカードローンの金利が大体最高でも18%ぐらいだから、その頃の金利の高さがいかに法外だったかってことよ。

それでも当時としてはその金利は違法ではなかったのね。駅前の雑居ビルには、保証人なしで審査も短時間で済む、そんなサラ金がいっぱい入居していた。

そんな駅前の雑居ビル内でお金を借りに来る人の受付業務にあたっていた、みけ子。この会社では社会人としての基本を学んだと思っているし、ちょっと職種としては聞こえは良くないけどちゃんとした会社だったので2年ほど勤めたかな。

そのサラ金では、毎月の入金日にきちんと入金や返済をしない人に、督促の電話をかけるの。早朝の7時半とか8時とかそんな時間よ。

今はそんな時間に返済の督促をするのは違法なことだ。だけど当時は別に違法でも何でもなかったから、みけ子のような若いサラ金OLも普通に督促の電話をかけていたのね。

「返済期限が昨日だったんですよ。入金されてませんよね?今日はお願いしたいんですけど。え、忙しい?返済日過ぎて入金してないのは、契約違反ですけど?!」かなり強い口調で、でもそれがその会社ではごく普通のことだった。女子も普通に早朝の電話かけをしていた。

夏の今頃の時期のこと。そのサラ金の利用者の一人に、地元では知らない人がいない老舗のうなぎ屋さんで勤務していた女性がいた。毎月の入金日って月末に設定されていることが多い。その女性客もそうだった。

入金期限は過ぎている。保証人なしの緩い審査でお金を貸し付けているので、貸付時にはしっかりそれぞれの顧客に、返済日の説明はしているのだ。それを厳守してもらうことが、サラ金利用の最低限の条件なんだよ〜。それをちゃんと理解して実行してもらわないと困るんだよね。

その女性客は電話口で言った。「だって今日は土用の丑の日なんですよ〜。1年でいちばん忙しい日なんです❗️返済のためにそちらの窓口になんか行く時間ないんですよ💢」

その日が忙しいのは前々から分かってるでしょ?お給料もらったら、遅れずに返済入金してよ。そんなの世の中の常識じゃない。

だけど、当時から評判がイマイチなサラ金。そのサラ金に気軽にお金を借りに来ちゃう人。多分、日頃から万事にルーズで返済期限とかを守らない、人との約束をドタキャンするのもへーき。そんな人たちだったんだと思う。

そういう人たちを相手に仕事をしていたから、ちょっとキツめの言葉で督促するのなんか、みけ子は平気だった。むしろ面白がっていたかもしれない。自分はただ真面目に会社の業務を遂行していただけだもん。

その老舗うなぎ屋勤務の女性は、結局その日は返済に来なかったと思う。あ〜あ、信用情報に傷がついているのにねぇ。

でもそんな顧客がいるからこそ金利からの利益で会社は存続し、ちゃらんぽらんな女子社員のみけ子も毎月少なくないお給料がいただけたのだけどね。

そんなサラ金でのOL生活を、土用の丑の日の時期になると思い出すのだ💦



↓涼しげなガラスの中に、ウミウチワや水晶などを封じ込めました。見つめいると、なんだか不思議な世界に誘われている気持ちになります。


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