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どうやって稼ぎ生きていくか?がどうも自分の今回の人生のテーマらしい
なんだか随分と大仰な表題だけど、この事について最近になって思い至った事について書いてみる。
思えば1960年代初頭に生まれ、高度経済成長期に日本の右肩上がりで国力が増して行く時代と共に育った。国全体が、今は満足が行かなくとも頑張って努力や工夫を重ねれば生活は良くなるという、前向きな気持ちに溢れた恵まれた時代だった。
そんな時代だったから、仕事はいくらでもあり、労働力である若者は都会に集中し、転職も割合当たり前になりつつあって「フリーター」なんて言葉も出現した。
仕事が合わなければ辞めちゃっていい。アルバイトでも十分生活して行けた。海外旅行にも気軽に行けた、円高の時代だった。
いい気になって貯金さえせず、流れに大して抗うこともなく若い時代を過ごし、30歳になる少し前に結婚した。自分の親が核家族のマイホーム世代の最初の辺りだったから、その親の生き方をそのままなぞってしまっていた。若い頃なんてそんなもんではあるけれど、その頃のことを無反省無自覚に生きて来たと、今頃になって反省したって遅いに決まってるわ。
ダンナは安月給で全く給料が上がらず、ボーナスもない。子どもが産まれて私が働けなくなると、ウチはたちまち困窮世帯だわよ。
景気の良い時代でキャリアも積まず、フリーターでふらふらして貯金もせずにいた事を悔やんだって、もうその頃はどうにもならないね。
その後で、全く稼ぎに繋がらない市民活動に成り行きで首を突っ込んで、干支が一回りしちゃった。子どもは成長し教育費が掛かるようになっても、ダンナの給料は相変わらず。やりくりでどうにか出来る範疇など超えている。あ〜、私はどうしたらいいのだ?
散々迷ってあちこちで色々やって行き着いたのが、借り入れをして不動産を所有し収入源とする方法だった。これは本来ならば多少は蓄えのある人がやるべきやり方なんだけどね。でもさ、思い切って飛び込んだら時代に合っていたのか、何とかなっちゃったのよ。
不動産から収入を得て行くいわゆる「不動産投資」って結局のところ、元々稼ぐ力のある人がある程度種銭も持っていて初めてやれる方法だ——って事を、10年続けた後にやっと理解したよ。今頃遅いわって自分でも呆れてしまうが、とにかく自分でやってみて経験してそしてやっとたどり着いた答えなので、自分としてはかなり貴重な結論だ。
そして今、自分は不動産から収入を得る事と、その他の労働収入を組み合わせるカタチで何とか生き延びている。
致命傷になるような大ケガもせず、自分で作った借金は昨年末までに全て完済した。何の取り柄もない自分だったけど、自分と家族の生活を支えるため、必死で考えて行動してようやくここまでたどり着いた。よくやったなぁ、としみじみ思うよ。
まずは時代に後押しされた事が大きかった。女でも意欲と多少の学習能力があれば、何とかなったのだから。
これまではこんな風に働き、生きて来たけれど、自分ももう還暦オーバーだ。今後もずっとこれまでやって来たことをなぞって上手くいく……と思い込むことは危険だ。世の中は常に動いている。まだ考え方に柔軟性があるうちに、今後はどうしていくか、どうすれば自由に経済的にも困らず、さらに楽しくやって行けるか。まだまだ迷って考え学び続けなければならないと思っている。
↓緻密な絵付けの花唐草の大皿。家宝になりそう?な素晴らしい伊万里の皿です。
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