見出し画像

喋って発散するのではなく、先ずは自分の中でぐるぐる考える

みけ子のダンナはやたらとおしゃべりな男だ。多分夫婦の会話では、みけ子よりダンナの方が喋る方が多いだろう。だから熟年夫婦で会話がないとかそういう事は全くない。

それは良いのだがみけ子からすると、愚にもつかないことを繰り返ししゃべっているのでうるさくてかなわない。会社で自分の周囲に起こっている出来事や、通勤途中で遭遇したこと。休みの日に行ったお店のスタッフと会話した内容など。とにかくしゃべるのが楽しいのだろう。なにを言っても「うん」とか「ああ」とかしか言わない面白くない中高年のパートナーよりは遥かに良いけどね。

だけどさ、家にいる時でみけ子が近くにいる時は、こっちの状況を考えずに話しかけるので困ることがある。みけ子は家では、パソコンに向かって文章を練っていたり考えたりしていることが圧倒的に多い。耳から雑音が入ってくると考えがまとまらない。だから時々「今イヤフォンしてるから話しかけても聞こえないよ」とか「今は文章を書いているからしばらく話しかけないで」とダンナの会話を遮ることも多い。

会話や言葉にして外に自分の思いを表現する。それは大事なことだけど、そればかりやっていると自分の大切な思いが熟成されないんじゃないか。本当に考えなければいけないことは、安易に口に出さすに頭の中でグルグル考えるのだ。何度も噛み締め、咀嚼しながら自分の頭で繰り返し考える。考え続ける。

自分の気持ちが曖昧なまま外に出すと、話したことで気がすんでそれで終わってしまう気がする。

十分に考えて答えを出すべきこと。それがまだ自分の中で固まって強い意志になっていない時には、安易に外に出すべきではない、とみけ子は思っている。

自分の気持ちを、頭の中でしっかり反芻しながら考える。考えがだいたい固まったら、初めて実行に移したり誰かに話してみるのだ。自分の考えがしっかり固まらないうちに誰かに話して「そんなの絶対上手くいかないよ〜」とか「お前なんか無理。無駄金使って終わりだね」なんて言われて心が折れてしまわない?

みけ子なら最初のまだふわふわした思いの時に、安易に口に出してしゃべったりしないわ。まずは自分の中でぐるぐると考える。考えを巡らしているうちに、思いついたばかりのまだフワッとした思いが、練られて強くなって行く感じがするんだよね。自分の大切な生まれたての新鮮な思いなんだから、自分の中で大切に育てるような気持ちが大切だと思うんだよ。

だから思いついたことを、安易に口に出すおしゃべりな人は「何だか口ばっかりだね」で終わってしまわないように気をつけて(笑)



↓日本製の織り生地を使って張り替えた、レトロなデザインの木の椅子。生地はウィリアムモリスのクリサンティマムを使ったものです。そこにあるだけで空間が和む椅子です。


いいなと思ったら応援しよう!

櫻井 みけ子 久美
サポートをいただけるならば、それはそれは大感激です❣️毎日発信を続けることが、自分の基礎トレーニングだと思っています。サポートを励みに発信を続けます💓