事件や犯罪、大きな事故。そしてそれを生み出す背景に興味がある
いつの頃からか忘れたが、名前の付くような大きな事故や事件、そして犯罪などに何だか妙に興味があり、それらについて書かれた本や文献を読み漁っていたことがある。(いや、今もだ) ちょっとアブナイ女と言えば確かにそうだ。
例えば戦後の混乱期。「下山事件」という事件があった。国鉄(今のJRですね)のトップが鉄道自殺を遂げた。事件は不可解な点が多く自殺を装ってはいるが実は殺人事件ではないかとか、その事件を裏で主導したのはGHQなのでは?とか様々な説が囁かれているが、真相は既に闇の中だ。この事件も含めて「国鉄の三大事件」(三鷹事件、松川事件)と言われる大きな事件事故は戦後の労働運動が激しかった頃に起こっている。
共産主義に傾き激化する労働運動に対する弾圧、いわゆるレッドパージの時代背景があった。その「赤い」思想の人たちを事件に巻き込み容疑者にする事でアメリカ的🇺🇸民主主義を邪魔する流れを変えようとした‥‥‥、という見解が今ではおおかたの見方となっているみたいだが。
そしてこれも戦後の混乱期に起きた大きな鉄道事故である「桜木町事件」。横浜の桜木町駅で起きた痛ましい列車火災事故だ。これは犯罪的事件ではないが犠牲者の多さから「事件」と呼ばれたりする。
きっかけは電気工事作業員のミスによる送電線の破断である。その断線した電線に列車のパンタグラフが絡まって車両に燃え広がる。その当時の車両の設計が、乗客が自ら乗降扉を開ける事ができない構造で防火や難燃の素材も使われておらず、満員の車内にいた乗客が逃げ場もなく焼死してしまったーーーと言う何とも痛ましい事故である。これもこの時代背景では仕方がなかったのか、と思われる要素はたくさんあるのだが、犠牲になった106人もの多くの乗客のことを考えるといたたまれない気持ちになる。時代の流れで「仕方ない」と片付けてはいけない大きな事故。事件事故の背景には学び取るべき事象が沢山ある。こうして大きな事故の教訓から車両の作りが改善されたり多くのシステムが改良されたりした。
これらのものなどについては、ほぼどういう経緯でこういうことが起きたのかとかは解明されているようだ。少なくとも「現在でも謎だらけ」というよりは「こんな背景でこんな思想があったからこの事件が起こった」ということはだいたいの流れや見当はついている感じだ。こういう事件について書かれた文献やネット上の情報を見ると、時代背景なども推測できて非常に興味深い。
また国鉄の事件事故ではないが、ホテルやデパートなどの大人数が集まる場所での火災。ホテルニュージャパンの火災や川治プリンスホテル火災。その大きな火災の事故詳細を読んでいると、恐ろしさに血の気が引くような気持ちになる。なのに興味が優ってついつい読んでしまうのだ。事実の持つ圧倒的なパワーとでも言うか。それにどうしようもなく惹きつけられる。
最近はそういった社会的影響が大きかった事件事故について動画にしているサイトも結構ある。
日航ジャンボ機墜落事故 世田谷一家4人殺害事件 座間9人殺害死体遺棄事件 池田小学校襲撃事件 和歌山毒物カレー事件
日航ジャンボ機墜落事故では520人もの死者が出た。事故の詳細な流れもネット上で読める。事故機のコックピットでの音声も聞くことができる。その緊迫したやり取りは今自分が聞いても心拍数が上がってしまう。また世田谷の事件は犯人がまだ捕まっていない。犯人の不可解な行動にも謎が多い。一説には容疑者が絞られ逮捕寸前、という話も聞く。和歌山カレー事件も死刑確定した犯人は冤罪だという意見も多い。再審請求もされているし、事件について書かれたものや動画を見ても謎は多い。
つまりはノンフィクションか。ドラマや作り事でない話に興味があるのかな。興味本位でこれらの動画ばかり視聴しているのは問題あるかも、なんだけど。
真犯人や首謀者が結局謎でも、こういった事件事故にまつわる経緯を知ることによって、人の心の奥底にあるドロドロした闇や、人はどんな時にそういうダークサイドに落ちてしまうのかの一端を知る事が出来る。人間の奥底に潜む欲望やら闇が垣間見えるようだ。
読めば面白いのかもしれないが、自分は推理小説はほぼ読まないし読む気にならないのだ、現在のところ。どんなに緻密に作り込まれた小説でも、それは所詮つくりごと(フィクション)でしかない。時間を割いてそのつくりごとの物語にハマりたいとは今は思わない。どちらが良いとか優れているとかの事ではなく、これはあくまで私個人の好みの問題だ。松本清張の小説も優れた文学だとは思うが、それはあくまで文学だと思う。もちろん文学だから良いとか悪いとかを言っているのではない。
だからT Vドラマとか映画とかをわざわざ見たいと思わないのかな?自分には実際にあった事件の方が興味を惹かれるのだ。事件や事故から学ぶ点は多い。たくさんの事象から常に学び、疑問を持つ姿勢は持ち続けたいと思っている。
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