曖昧な基準の境界線
例えばだけど。
美しいとか醜いとか。優しいとか意地悪とか。感じが良い人なのかイヤな人なのか。
そういう基準が曖昧で、それぞれの人の感覚で個人差がある事柄があって、それをどう受け取り評価するか。
個人差があって感じる事だと、それぞれの人の感じ方や基準が色々なので、それを客観的にみることって難しいと思う。
みけ子の仕事で言えば「清潔かそうでないか」ってそれを受け取る人の感覚が全てという側面があるので「キレイ・汚い」をハッキリ線引きをするのは結構難しい事だと思うのよ。
ある人が「汚いわ!これは許せない‼️」と思うのと自分が「まずまずキレイ。この程度なら大丈夫」と思う状態がもしかしたら同じ状態という場合だってあるかも知れない。そんな曖昧な基準をそれなりに値で評価するって考えてみたらすごく難しいことなのね。
自分がキレイと感じる状態と、その他の人がキレイと感じるかどうかの基準と。それに大きな差があるならそれは問題だ。キレイの基準が甘い人は客室清掃の仕事は無理だろう。その人の持っているキレイの基準から書き換えないと「キレイに清掃し整える」仕事なんか出来ないから。
いくらその人が「うん、大丈夫❗️キレイになった‼️」と思っても他の人から見て汚いって感じさせる仕上がりならば、仕事としてはNGだ。
例えばだけど。浴室に髪の毛が落ちていた、マイナス1点。、ゴミ箱の中に小さなゴミが一つ残っていた、マイナス1点。床にホコリが落ちていたマイナス1点。鏡にシミ汚れマイナス1点。カーテンに虫がくっついていたマイナス1点……。
そうやってひとつずつは極小さなマイナスポイントでも、それが複数重なって行くとある時点で「これは絶対NG‼️この部屋はダメ👎」ホテルで言うならばルームチェンジレベル、という評価になってしまう。
ちなみに、ホテルの客室清掃でゲストから部屋の掃除についてのクレームがあったとする。対応して収まる程度のクレームなら良いが、ゲストが「この部屋には滞在したくない。部屋を替えて欲しい」となったら、清掃担当にはその部屋の掃除した料金は頂けなくなる。(みけ子が以前、仕事をしていた客室清掃のルール)
落ちていたのが髪の毛1本で、それ以外はキレイだったならまぁひとまず許せる範囲内としても。マイナスポイントが何ヶ所も重なって数カ所になってしまうと、「この部屋はダメだ、汚い‼️」って評価が下されても仕方ないかと思う。マイナスポイントが増えて、一定数以上になると許容範囲を超える。これは当然とだと思う。
せめて小さなダメポイントが積み重ならない様に、細心の注意を払って清掃に当たってはいるのだけど。人のやることなんて何かと抜けがあるからね。まずは注意深く対象を見る。注意力散漫での見落としを減らすことが最初だ。小さなダメポイントをいかに減らしていくかで清掃品質が左右されるのだろう、と考えている。
そうやって注意深く部屋を整えてもねぇ、アウト後の部屋がメチャクチャな使われ方をしてていたらもう自分の努力は何なのか?と思っちゃう。波が来て壊されても、何度でも砂の城を築くみたいな感覚になっちゃうことは少なくない。
↓どっしりとした重量感のある、陶製のオブジェ。そこにあるだけで場の雰囲気が変わります。