シェアハウス仙台浪漫がある丘陵地
みけ子が管理運営しているシェアハウスは、仙台駅からバスで20分程の丘陵地にある。昭和30年代には宅地造成が始まった場所らしいから、住宅地としてはかなり古い部類である、
仙台駅からその住宅地まで行くには、バスを使っていくルートが2本、地下鉄で行くルートも使える。割合交通の便は悪くない場所だと思う。
かつてこの丘陵地全体は個人の持ち物で、その方の苗字から八木山との名称が付いたらしい。八木氏の一族の中には、東北帝国大学で教授を勤め「八木アンテナ」の開発者でもある八木秀次博士もいる。
そんな場所だったから、造成初期には山をかなり無理に造成して宅地化している。道は曲がりくねり、私道だらけ。そして接道がちゃんとしてなくて「再建築不可」な宅地も結構あって、空き地になってかなり時間が経っている土地も少なくない。もうね、夏だと雑草が草だけじゃなくて木になっちゃって生えてるレベルよ。
仙台駅からバスに乗って、シェアハウスの最寄りのバス停で降りる。そのバス停からは徒歩2分ってところだ。バス停からシェアハウスまでは下り坂である。これが宅地造成をした業者が所有する私道なんだなぁ。道路の下に水道管が通っており、水道の工事をするのがちょっと面倒な手続きが必要らしい。
最寄りのバス停付近は、交番や病院、コンビニ、コインランドリーに郵便局と生活に必要な店舗はほとんどが揃っている便利な場所だ。昨年秋あたりまでは宮城で一番の地方銀行の支店もあったのだが、その銀行の支店は残念ながら閉店しちゃった。
割合便利でかつては人気の造成地だったけど、現在は住民の高齢化も目立つ。昼間に歩いている人はお年寄りがやはり多い。だけどこの街には高校や大学もあるので、アパートの住民など若い人も居ないわけではない。
街中から若干距離のある、以前開発された急峻な造成地より今は地下鉄沿線の新しい場所が宅地として人気になるのは当然だ。だけどそう言った事情があったからこそ、みけ子にもこの場所に不動産が買えたのだ。
自分が現在シェアハウスとして運営しているこの不動産は、自分が不動産から収益を得るために最初に購入した。紆余曲折はありながら細々とでも毎月家賃収入をもたらしてくれるありがたい物件だ。
細かく見ていけば欠点もあり、修繕や掃除など手間もかかってはいるが自分にとっては大切な不動産物件である。
最近は雨が降ればいきなり豪雨になり、台風も以前よりは頻繁に上陸する。油断がならない現状だけど自分なりの工夫をしつつ、今後もここでシェアハウス運営を続けて行くつもりである。