刺激と反応の”ハザマ”

我々の日常には様々な刺激が溢れている。音や光、熱などに始まり、人間の感情や相手の肩と自分の肩が物理的にぶつかることも、ここでは刺激と言う。

音や光、熱などに対しては、人間は「反射的」に反応する。強い光が目に入れば目を瞑り、音がすればその音のする方を見る。触ったものが100℃を超えるものであれば手を離す。

ただ、人間の感情や相手とのぶつかったときなどの刺激との間には”ハザマ(間)”がある。つまり、刺激に対してどのような反応を選択するか、選択の余地が残されているのだ。

この選択を出来ることが人間を人間たらしめる一つの要素だと思う。

これは仕事の交渉の場においてだけでなく、日常生活でも意識することで、自分の生活が豊かになる気づきのように感じている。

自分がその選択権をもっているということは、刺激に対する反応を自分で決めることが出来るのだ。例えば、道を歩いていて肩と肩がぶつかったとき、「怒り狂って相手をどなりちらす」のか、「一言謝罪しその場を立ち去る」のか。想像してみて頂きたい。

明らかに後者の方が気持ちが楽だし、後に引きずらないと思う。

この選択を出来るかどうかが、QOLのレベルを分けると言っても過言ではない。ぜひ刺激と反応の”ハザマ”を認識し、自らの選択に気付いてほしい。

ゆらがず、とらわれないために。

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