「さびしくありませんか?」っていう電話
15年くらい前、前職の関係でソウルにはよく出かけていた。
定宿は江南のホテルで、いつもそこをベースにして仕事をしていた。長いときは3週間連泊なんてときも有った。
なぜそこを定宿にしていたかというと、食事の選択肢にフレンチベースがあったからだ。
接待で韓食するのは、まったくOKなんだけど、プライベートではフレンチを選びたい。実は此処を定宿にするまでは、いくつかのホテルをハシゴしてたんだ。だけど、どこも気に入らなくてね。此処に治まったわけ。
ところが一回、ビックリしたことがある。
ホテルに戻ってから、明日の仕事の整理をしていたら、電話がかかってきたんだ。
「さびしくありませんか?」って。
びっくりした。だから言った。
「さびしくないけど・・いそがしいです。」
そしたら
「なにかお手伝いすること、ありますか?」って。
「ええ、エクセルのマクロ、組める人がいると助かります。」
「なんですか?それ?おはなし相手はいかがですか?」
「いりません」
それで電話が終わった。
すごいなぁ、男が独りで泊まってると、営業電話が来るんだ。
そう思ってたら、翌日の夜にまた電話。
よっぽどスケベ男に見られたのかなぁ。
仕方ないから、その翌日の朝、フロントで文句を言った。
それからはかかってこなくなった。
でもさ。そういう営業電話があるってぇことは、電話するとホイホイ誘いに乗る日本人がいるってぇことなんだろうな。かなかな考えさせられるね。
無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました