夫婦で歩くブルゴーニュ歴史散歩3-1/クリュニー#01
https://www.youtube.com/watch?v=PrH7M-ibhp0&t=5s
グロスヌ川を渡るとクリュニーの町へ入る。最初にホテルへチェックインした。
Art'Hôtel & SPA Le Potin Gourmand(4 Pl. du Champ de Foire, 71250 Cluny)
http://www.potingourmand.com/
VTCのM.J氏とはホテルの前で「また明日」とあいさつして別れた。チェックするなり、すぐさま嫁さんの「お腹すいた」が始まった。
「もう少し町の真ん中へ戻ろう。そこでランチしよう」
「え~、遠いの?ご飯まで」
「ここはホテルにあるレストランが優秀らしいんだ。それで選んだんだ。町なかまでは少しある」
「じゃすぐに行こ」と嫁さん。
荷物を置いてホテルを出た。そしてメル通りを今通って来た方向へ歩いた。角にAu Bon Point(65 Rue du Merle, 71250 Cluny)が有った。
「あら、ここでもいいわよ」嫁さんが言った。
「もう少し待ってくれ。行きたいと思ってる店があるんだ」
「あ・そ」
歩いているうちに道は、メルシュール通りRue Mercièreと名前を替えた。左側にSYNDICAT D'INITIATIVEと書いてある建物があった。Office De Tourisme(6 Rue Mercière, 71250 Cluny)になっていた。僕が思わず立ち止まって見てると、嫁さんが「寄らないわよ。さきにご飯」と言った。はいはい。
お目当てはもう少し先・・・ホテルからは5分くらい。La Nation(21 Rue Lamartine, 71250 Cluny)という店。
「ここだ。地元の料理は此処が良いってnetにあった」
通りに面して右側。BRASSERIE CAFE RESTAURANT LA NATIONというサインがすぐに見つかった。
店の前に広場が有って席が設えてあった。時間が遅いのにほぼ満席だった。
人通りは多い。地元の人ではなくクリュニーを訪ねてきた人たちばかりだ。席についている人たちが同じ小冊子を持っていた。おそらく市が出しているパンフレットだろう。それを見ながら談笑している組もいた。
「みなさん修道院を訪ねてきてるのね」
「ん。住民数は5000人あまりらしい。観光が主たる産業だろうな。いまは優秀な大学があるから学園都市だ」
「なるほどねぇ。だから若い人が多いのね」
席に着くと、笑顔のガルソンがメニューをもって小走りにきた。ランチを頼むついでにクレマンを一つ出してもらった。
Celine et Laurent Tripozにした。
100%シャルドネだから、嫁さんも文句はない。
食事をしながらテーブルの上にAMAZONで買ったProsper Lorainを置いた。
Histoire De L'abbaye De Cluny
https://www.amazon.co.jp/-/en/Prosper-Lorain/dp/1018500367
嫁さんがぺらぺらと覗いた。
「めずらしいわね。ガイドブックまで持ってきたの?」
「ん~ガイドブックじゃないんだけどな・・少し先達の本を読みながら歩いてみたいなと思ったんだよ。でもあとで、あの、皆さんが持ってるパンフレットをどこかで手に入れよう」僕は目で傍の観光客が見ている小冊子を指した。
「ホテルのロビーにきっとあるわよ。でも・・なくても修道院にはたどり着けるわよね」
「ん。でもクリュニーの修道院って、実はどこかに大聖堂が一つ建ってますってサイズの修道院じゃないんだ。幾つもの建物が集まって修道院都市になってたンだ。実はこの辺も全部修道院の一部だった」
「あら、そうなの?」
「この町の1/3くらいが修道院だった。」
「そんな大きかったの?でも・・あ?だった・・の?ということは・・もうないの??またフランス革命?今回はフランス革命の傷跡を追ってるわけ?」
「全部なくなったわけじゃない。1/10くらいは残った。それを見に来たんだょ」
「あ~よかった。ここに有りました。でも今は広場・・です・・じゃないのね?だったら良いわ」
「少し残ってる。この近くだ。今日はそれを見たいと思ってる」