パリ・マルシェ歩き#35/クリニャンクール04
https://www.youtube.com/watch?v=hGOcEtXCExE
「あら!カフェ・ド・パパ、頑張ってるのね♪」
ポト通りに入ったすぐ左にあるCafé de Papa(1 Rue du Poteau, 75018 Paris)に気がつくと嫁さんが笑った
「あ~この辺だったの?あなたの散歩したいというところ」
「ん」
「少し先の牛さんシェフ・マークの肉屋さんがあったわよね。KOKORIKO」
Au Bon Kokoriko(10 Rue du Poteau, 75018 Paris)
https://rotisserie-au-bon-kokoriko.fr/
「ん。ここのEmpanadaなホンモノだ。チョリソーもいい」
「買って、ホテルで食べたわよね。リムーを飲みながら。いま、買ってこかしら?」
「ご髄に」
ポト通りだけではなく、クリニャンクールの食材店はエスニックなものが多い。その地域からの移民がいるので、味はどれもホンモノだ。もしかするとフレンチなソフティケーションは皆無なので、嫌だという人もいるかもしれない。僕はOKだ。
「もっとサクレクールの麓、キュステーヌ通りRue Custineの方がレストランは多いわよね。えにしEnishi(67 Rue Labat, 75018 Paris)が有ったとこ。『コタン小路』を見に行ったときに寄ったわよね」
http://www.enishi-paris.com/
「ん。クニャンクールでは和食もまさにエスニック料理の一つだ」
「あの辺りに日系人のコミュニティーがあるのかしら?」
「今度行った時、店長に聞いてみよう。クリニャンクールやラ・シャペルあたりにあるかもしれない。パリで暮らす日系人は大体が15区や16区に固まってるんだよ。それとかブローニュ=ビヤンクールあたりにね。13区/ゴブラン、プラス・ディタリー辺りはアジア系が多いんだが、日系はどうかな?」
「プラス・ディタリーって大きなショッピングセンターのあるところでしょ?」
「Centre Commercial Italie Deux(30 Av. d'Italie, 75013 Paris,)だ。丹下健三がデザインした」
https://www.italiedeux.com/
「傍に日本食レストランがあったけど」
「よく憶えているな。Restaurant Japonaise,IZU(7 Rue Véronèse, 75013 Paris)だ」
「あそこも別に土地で暮らしていてる日系人という感じの人は見かけなかったけど。観光客は私たちだけだったけどね」
「ん。たしかにそうだった」
「それと、ブローニュ=ビヤンクールBoulogne-Billancourtって・・お金もち地区でしょ?パリ駐在の家族の人たちなのかしら?」
「ん。ブローニュ=ビヤンクール通り沿いに、Nagomi(75 Av. Jean Baptiste Clement, 92100 Boulogne-Billancourt)がある。今度行ってみよう」
「バリ在住の日系人探しに日本食レストラン歩き?」
「ははは。なんかテーマがないとな。わざわざパリで和食は選ばない」
「そうねぇ、あなたはご飯は食べないからねぇ。白米を食べるのはお寿司くらいですものねえ」
「ん」
そんな話をしながら、ルイソー通りRue du Ruisseauを右に曲がった。そしてそのままトラムT3bを跨いだ。
「このトラムでクリニャンクールの蚤の市に来たことあるわよね」
「ん。T3bだ。ポルト・ド・ラ・シャペルからポルト・ド・ヴァンセンヌまで大きく弧状に走っている。2012年に開業した。5つの環状道路Boulevard Ney⇔Boulevard Macdonald⇔Boulevard Sérurier⇔Boulevard Mortier⇔Boulevard Davoutの上を走っている。パリの東部と北部って、意外に交通の便が悪くてね、難儀していたんだけど、このトラムのおかげで一挙に解決したんだ」
「へぇ」
僕らはトラム路線の横を抜けてクリニャン通りAv. de la Prte de Clignancourtを北上した。
「あ・ジャンゴラインハルトの記念碑があるとこ!」嫁さんが言った。
「ん。もう少し先に蚤の市が有る」
無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました