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猫田による猫田のための、喫茶。

喫茶っていう言葉の響きが良い。

カフェでなく、
喫茶店っていう方が、
なんとなく特に理由もなく、
好きなのはたぶん自分だけではない。

厳密には違うかもしれないけれど、
私は喫茶店とカフェを同じものと捉えている。
だから喫茶店でもカフェでも結局、
どちらにしても好きなので問題ない。

なにかと理由をつけて喫茶店に行く。
喫茶店に行くだけの、
もしくは新刊を買いに行くだけの、
余裕がなければ私の生活は、
およそ灰になる気配がする。

しかし余裕は自分で生み出すものなので、
生活を灰にする気がない私は自ら、
余裕を生み出して喫茶店に行くのです。

自分の生活を大事にするあまり、
ひととの関係性をないがしろにするきらいがある。
昨今ないがしろにしたばかりだ。
反省した方がいい。

まて、良くない。
深夜にものを考えるのは。
陰鬱に向かいがちなのを分かっている。
だけども今文章を書くうえで、
ものを考えないわけにはいかないわけで。

こういう時、
今この時こそ喫茶店に行きたい。

喫茶店は良い。
なにかを考えるにも良いし、
なにかを読みすすめるのも良いし、
なにも考えないのも良い。

私は喫茶店での5割はなにも考えてない。と思う。
少なくとも言語化された思考は持ち合わせていない。

ただなんとなく、
快適な、心地よい、過ごしやすい、おいしい。
感覚をひたすらむさぼっている。

何をしているとも言い難い。
そこに存在しているだけの名前のない時間。
周りの音が通りすぎるだけの一時が、
どうしようもなく好き。

ぼんやりとあったかい時間をいだだく。
喫茶というか、喫快喫楽。

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