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【9/28】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『象牙の穴』(黒岩重吾)

9月28日のウォーキングコース

若宮大通(17:32)~大津通北上~栄交差点~伏見~納屋橋~笹島交差点~名古屋駅ミッドランドスクウェア前(18:14)

 今日も夕方の5時半ごろにウォーキングを開始しました。大津通は土曜日だけあって人が多かったんですが、イヤホン越しに何か大音量が聞こえてきます。何かと思ったら、デモ行進をしているようでした。ちょうど三越やラシック側だったのでよく見えなかったんですが、どうやら「憲法改正反対」なんてこと言ってたみたい。うるさいのでイヤホンの音量上げました(笑)。

 先日、『象牙の穴』(黒岩重吾)を読了しました。


 時は昭和30年代後半、3月初めの土曜日深夜、堺南方の国道13号線路上に男の死体が発見された。警察は轢き逃げ犯人として大学工学部助教授を逮捕したが、旧友の弁護士によって謎が明かされる、そのアリバイと謎の行動。企業競争の渦中に巻き込まれ、色と欲の誘惑に象牙の塔の地位を失墜する一学者の悲劇を描く社会派推理の力作、と「BOOKWALKER」に書いてあったので引用しました。

 やっぱり昔の小説は時代が感じられていいですね。当時の大学工学部の花形というか最先端分野が「石油化学」(高分子化学)だったのも感慨深い。今でいう「カーボンナノチューブ」の開発を巡って物語が進んでゆきます。舞台は大阪ですが、東京の六本木も一瞬出てきます。「道路工事で騒音がひどい」と描写されてますが、時期的におそらく首都高速道路の建設なんでしょうね。

 単なる大学と企業の開発を巡る争いから事件が起こったと思いきや、そこに愛憎関係が絡んでとても複雑な展開になってました。僕も単純な事件とたかをくくってましたが、後半はページをめくる手ももどかしい状態になってました(笑)。こういう作品っていいですね☆

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