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散歩

生温い西風を浴びながら薄暗い田舎道を散歩していると、田圃の土がひび割れているのに気が付いた。この時期にあえて水をやらないことで稲の根を生長させると小学校の時に習ったこと思い出しながら、稲ですら危険な状況になれば根っこを伸ばすのに、ニートの私は徐々に水を抜かれても根っこは全然成長しないなぁと何故か気分が落ち込んだ。この道に全力をかけると決断さえすれば問題なく成長できるのだろうが、好きなことで埋め尽くされた今が幸せ過ぎてイマイチ気分が乗らない。あれをやるか、これをやるかと、このままではいけないんだけれど、と考えを巡らせながら帰路に就いた。


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