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全自動という言葉が好き

私は自他共に認める無精者である。

掃除、洗濯、料理、風呂、身の回りのすべてを簡潔に済ませないと気が済まない。

そういった性格がどこから来たのかというと、中学校の数学の先生による雑談からだったように思う。

曰く、数学者は怠け者だ、と。

怠け者であるから、いちいち文字を書くのが面倒で代数を開発したのだと先生は言っていた。

私は数学が得意であり同時に怠け者であったので、中学生ながらに代数を開発した名も知らぬ数学者に共感したことを覚えている。

成長した私は、一人暮らしを始めて初めて身の回りの家事がこんなにも面倒なことを知った。

少しでも楽をするために”全自動洗濯機”を買うことにした。この買い物は自分史上5本の指に入るほど高いものであったが、一番満足している。

他にも、大学で”全自動麻雀卓”をカンパしてサークルに置いた。(ちなみに麻雀サークルではない)

会社も機械メーカーに就職した。全自動で何かを作ることに惹かれたからだ。電気と機械の力で有益なものを生産することにとても魅力を感じている。

そして今は、全自動でコンテンツを生産できないかと考えている。

全自動とは言わずとも、なるべく労力をかけずに質の高いコンテンツを自分の手で量産してみたいと思うようになった。

コンテンツを作るのは好きだ。全自動も好き。この二つをどうにか組み合わせられないものか。

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