COFFEE LETTER LOVE
どうしようもなく
愛したあなたへ
おいしいコーヒーを飲みながら
いつものイスに腰かけて
手紙をしたためる
愛するあの人へ向けて
いつもは言えない感謝と
大好きだってことを伝えるんだ
ちゃんと伝えないと
いま伝えておかないと
後悔したことがあるから
恥ずかしいから
ごまかしながら
照れつつも手渡す
さも大したことがないみたいに
できたら上出来だ
ほんとはしっかり読んで欲しいし
しっかり味わって欲しいという
焦げそうな想いと震えそうな心
それでもさらっと渡したい
その後のことなんて考えない
いつものベッドで
そっと愛し合えばいい
静まり返った夜と
かたわらに縮こまる愛と
ひんやりと気持ちのいいシーツ
そっと抜け出して
ホットミルクを作る
そんな夜は月がいて欲しい
静かにあの美しい顔を
照らしてくれないか
僕がいないときも
あの人を代わりに見守ってくれないか
そうしないと
いつのまにか
消えてしまいそうで
もう二度と目の前から
見えなくなってしまいそうで
そうしてくれると
助かるよ