【短編小説】家に帰ると哲学者が待っていた
新入社員が終わろうとしている。そんな僕は仕事を1年間してきて以前と変わってしまったことがある。それは部屋から出ようとすると息が苦しくなり、ドキドキしてしまうことだ。それでも毎朝早朝に起きて、身支度で30分、30分かけて職場まで行き、12時間会社に拘束され、30分かけて家に帰ってくるという生活を1年続けてきた。24時間のうち会社に13時間以上奪われ、残りの11時間を自分の時間として使っている。睡眠時間を削り好きな事をすればいいのかもしれないが、削る事が出来ずに7時間は寝ている。