欠けて生まれて 欠けて輝く
2024年1月に「三日月色のオンナ」という演劇作品を作りました。
自分の欠けた部分に翻弄されながら生きる女性たちの人生のオムニバスストーリー。三日月の欠けているからこその美しさを登場人物たちの魅力を表す言葉として例えて、三日月色のオンナというタイトルをつけた作品。小さな場所で1日2回公演のみ、30名ほどのお客様に観ていただきました。
このような規模の演劇作品はもう10本以上作っていて、今回もその一つと思っていました。ところが、公演を終えて3ヶ月経っても半年経っても、この作品のことが頭から離れませんでした。
「この舞台をまたやりたい。」
「作品のテーマをもっと多くの人に伝えたい。」
そんな思いに掻き立てられました。
なぜ、、、こんな想いになるんだろう、、、、
考えて、でた答えはこうでした。
「これは私自身の物語なんだ」
そう、、、私こそが自分の欠けた部分に翻弄されて生きてきた張本人。
そうやって生きてきたからこその痛みや葛藤を
それぞれのキャラクターに分けて表していて
全部を集めたら私になる
自分を責めたり
かけてる部分を埋めようと無理をしたり
いっぱい負担を欠けて、壊れそうになって、、、
そんな経験を経た今は、、、
「欠けて生まれて 欠けて輝く」
それが私自身、それで美しいのだと思える。
欠けているものへのコンプレックスから解放され
自分を許して、認めて、受け入れて
とても自由な思いを手に入れた今がある。
私が作品のテーマをもっと世に広めたいと思ったのは
この思いを、
欠けていることへのコンプレックスで
また欠けていることで経験してきた苦い経験の積み重ねで
生きづらさを感じている方に
共有したいということが理由でした。
欠けて生まれて 欠けて輝く
まるで自分は三日月のようだと例えてみると
途端に勇気が湧きました。
このような思いになれたのは
私自身にはステージでの「表現活動」や「作品作り」の機会があったからと思います。
子供の頃の夢が舞台女優だった私は10代で地元の劇団に入りステージに立ちました。
いい子でいることが正義であった子供時代。
生活に不自由は全くありませんでしたが
何者かにならなければ
賞賛されるような存在でなければ
愛されない
という思いが人一倍強く根付いてしまい
大人になってからもしばらく他人の中に自分の存在を見つけるような癖が抜けずに、知らぬ間に苦しい選択をしてしまっていました。
そんな私にとって
ステージは
生身の私、私自身を見てもらえる場所であったのだと思います。
しばらくの間はステージ上の自分を叱咤であり賞賛であり、
人から見てもらえることが嬉しくて、
ただそれだけで続けていました。
年月が経ち、人に教えるようになり
またお店やコミュニティの運営など
リーダーとしての立場となり
表現活動や作品作りの時間は
私が私と向き合い対話する時間
に変わっていきました。
私が何者であるかを私が定義して
私が他者にとってどうであるかも私が決める。
自分自身の至らないところ、恥ずかしいところ
頭に浮かんでしまった残酷なことや人に対しての嫌な思い
今までの失敗や罪
自分の悪いところは世界で一番私が知っています。
そんな部分も丸っと認めて、愛する。
ステージ活動(活動するにあたり色々な人たちとの関わることによって築いてきた人間関係を通じてや商業としても成功するべくために努めてきた活動全般)を通して私は、私自身としっかりと関係することができるようになりました。
そして私はこの経験を活かして長期的なプロジェクトに挑むことにしました。
🔹ワークショップやショーステージの発表会などを通じて、必要な方に「三日月色のワタシ」を体感してもらう機会を作ること
🔹1度のみの公演のために作った物語「三日月色の女」を改稿して、再度の舞台公演を行うこと
🔹そしてこの脚本をベースに5年計画で映画作りに挑戦すること
です。
早速「三日月色プロジェクト」第一弾として
2024年の11月に向けて
ワークショップと舞台公演を行います。
参加型のプロジェクト開催の意義は
私がステージ活動を経て得られた
自分自身を受け入れ美しいと思うこと
を普段はステージ経験がない方も含めて
できるだけ体感できるようにしたいというところにあります。
その過程は正直、
楽なことばかりではないかもしれません。
しかし肉体のトレーニングと同じように
インナーマインドとの向き合いも
トレーナーが一緒であれば続けてみようという
気持ちの支えになるかもしれません。
こちらの参加要項・および応募に関しては
三日月色プロジェクトの公式LINEを窓口にさせていただきますので
ご興味をお持ちいただきましたら是非、ご登録ください。
今後の舞台公演情報・映画制作に関してもお知らせをしていきます。
応援のお言葉など、とても励みになるので、是非お送りいただけましたら幸いです。
長文をお読み頂き、ありがとうございます!
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