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ゼロから始めた1400字小説

今回応募した第二回「きっとあなたの1400字」は、実を言うともともと応募するつもりはなかった。これまで同140字は15回応募してきたが、その10倍の文字数である1400字もの小説を書ける自信がなかったためだ。

しかし、今回の「きっとあなたの1400字」のテーマを見てみると、「」「瞬き」「眼鏡」「あがる」「」と、過去の同140字のテーマの抜粋となっている。つまり、自分の過去作品を流用出来るわけで、応募するつもりはなかったものの、何か書けないかな?とは思っていた。とはいえ、なかなか良い話が思い浮かばず、締め切り前日の23時頃になってようやく突然「あ、これ書ける!」とひらめいた。過去作品のアノ世界観をもっと発展させれば、と。既にあと25時間しか残っていなかったが、書けるところまで書こう。いや、完成させよう!

前回の第一回も過去テーマの抜粋だったのかもしれないが、言ノ葉に参加し始めてまだ浅かったから分からなかったのかも。

だから、タイトルは「ゼロから」となっているが、書き始めたときには実際には3ぐらいまでは既に埋まっていた。具体的に言うと、

・「」というテーマ
・「緑=山手線」という発想
・「一周一時間」という世界観

は140字に投稿した私の作品から引き継いだものだ。とはいえ、「書ける!」と思ったのが締め切りの前日23時であったこと、小説を書くなんて初めてだったこともあり、ストーリーなんてものは最初は全然考えてなかった(思い付かなかった)。だからプロットもなく取り敢えずどんどん筆(キーボード)を進めて行き、書きながらストーリーや世界観の補足、オチを考えた。

書いていて気が付いたのは、1400字は意外と短いこと、セリフは文字数を食うことだ。ノリノリで書いていると30分で500字、その1時間後には1000字を超えてしまった。もちろん余計な内容もたくさんあったことも事実だが、このペースで書いていたら「起」「承」だけで終わってしまう。急いで蛇足の撃滅作戦を行い、500字くらいは削った。あと、終わり方、終わらせ方に非常に悩んだ。これは140字のときも毎回そうなのだが、私はオチの付け方が下手なのだ。今もこのnoteをどうやって終わらせるか悩みながら書いている。その後は、書いては消し、書いては消しの繰り返しで、文字数の漸減作戦とキーボードの侵攻作戦のぶつかり合いであった。

さて、そろそろこのnoteも終わらせたいところだが、まだ作品タイトルを書いていなかったのを思い出した。タイトルは「一周一時間ノ世界」だ。YouTubeチャンネルの「言ノ葉ラジオ」と「言ノ葉新聞」で今回の1400字小説の応募作品全ての導入部分を、VRChat上のワールド「言ノ葉堂」で全文を読むことが出来る。VRChatはVR機器がなくてもPCがあればデスクトップモードでプレイすることが出来るので、ぜひ気軽に読みに来て欲しい。

いい加減終わらせるためにまとめとやらを書いておこう。

・締め切り前日23時から1400字小説を書き始めた
・テーマと世界観は過去作品から流用
・1400字は意外と短い
・セリフは文字数を食う
・やっぱり終わらせ方に悩んだ
・だからプロットは作ったほうが良いんじゃないかな?
・読んでくれると私が喜びます

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