『受診4日目(金曜日)』 今日も注射3本。 毎日の苦いお薬… 帰ったらまた家の中だよねー つまんないなぁ…って気持ちが通じた? ノリさんが庭の散歩をしてくれた。 「マロ、ちょっと待ってて」 ボクを物干し台に繋いでノリさんが離れた! 今がチャンス! ハーネス抜けの術! 猫は液体なんだよ~ 「あ! マロ!」 気付かれた! にげろー!! でも思うように走れないな。 草むらを抜けて南のおばあさん家の濡れ縁の下。 背中をス
『受診2日目(日曜日)』 今日はサヨさんも一緒。 診察台の上から抱っこしてと前足を伸ばしたら サヨさんが抱き上げてくれた。 サヨさんが先生にいっぱい質問している。 今日も注射3本。 「昨日よりは動き良くなりましたね」 「明日も注射を続けましょう」と先生。 翌日、ノリさんは外せない用事がある。 サヨさんも仕事を抜けることができない。 ボクは辛い… ノリさん、サヨさんに苦しい選択をさせてしまう。 「ニャー、ニャー」
『受診(土曜日)』 やっとサヨさんと寝ることができたのに… ずっと一緒にいたいのに… 朝一でノリさんがボクを病院へ 「マロ、がんばれ」 「な…」声にならない 血液検査、レントゲン 「んー、良くないですね…」と先生 「黄疸でてるし、胸水も溜まってます」 インターフェロン・抗生剤、ビタミンKとブレンダZ 合せて3本も注射されたよ。 あとは内服液が処方され、明日も注射しに来るようにって。 ノリさんがサヨさんに電話で報
『望み叶って一緒に寝れたよ だけどボクは…』 目の前のゴハン 食べることができない。 「どうしたマロ」 ノリさんが心配している。 その夜、茶の間で粗相してしまった。 ゲコゲコ、グエーもした。 夜遅い時間。 サヨさんたちは病院にいくか悩んでいる。 少し食欲がでて、ウェットのゴハンを少し食べた。 動けるようになった。 トイレも自分で行けるし。 心配したサヨさん、縁側のケージを座敷に移動し ファンヒーターが置かれた。
『もっと一緒にいたいのに』 昼は自由な外猫。 夜だけ家猫。 温暖化? 確かに雪は少ないけど、気温だけなら記録的な寒さだ。 寒さと飢えから守られてボクは生きている。 だけど、母屋の縁側で一人眠るのは寂しいよ。 だってリュウとライチはサヨさんたちと一緒だ。 ボクもみんなと一緒に寝たいよー!!! サヨさんたちの居住域に入れるのは時々。 ライチと接触しないよう注意しているから。 サヨさんたちの休日。 雪。ボクはベランダ
『吹雪の夜 帰らない夜』 ごめんサヨさん、今夜は帰れない。 みんな心配してるだろうな。 昼、調子に乗って見回りエリアからはみ出してしまった。 初顔合わせのチャトラに睨まれた。 ボクは「ごめん」と自分のエリアに戻って来たよ。 でも、チャトラはボクについてくるんだ。 ボクの縄張りには入れたくないから そこでバチバチ!なんとか追い払ったよ。 だけど…疲れたよ。 冷たい空気を吸うと胸が苦しい。 暗くなってきたから早く帰りたいの
『見回りはやめられない』 願いが叶ってボクはサヨさんたちの家族になった。 ゴハンも寝る場所も心配ない。 だけど、やっぱり外が好きなんだよ。 朝、まだ薄暗いけど、大きな声で呼んでみようか。 「ニャーゴニャーゴ」外に出して! 母屋にはババさんが寝てるけど起きないし。 朝、様子を見に来たサヨさんに 「ニャーゴニャーゴ」外に出して! 「外、行かなくてもいいでしょ!」 ケージの扉が開いた! 急げーーーーー!!!! ベラ
『もう家族でしょ』 新年、母屋の縁側に大きめのケージが 置かれ、そこがボクの家。 夜は湯たんぽ入りベッドで眠り 備え付けのトイレを使うボク。 すっかり家猫してるでしょ。 朝「雪だ!」 だけど、見回りはボクの日課だから、 雪の上に足跡を付けながら出かけてみた。 東側のコミュニティーはお姉さん猫がいっぱい。 ゴウの姿はないなぁ、元気ならいいんだけど…。 「女の子の手術をすれば確実。猫さん増えないようにね」 ボランティアで避妊手術をして、 のら猫の世話をし
自転車は初めて見る景色の中を、見知らぬ男子高校生を乗せて走っていた。 三十分前、図書館の駐輪場で、いつも通り主人の苑子を待っていた。 そこで「佐藤」という男子高校生にカギを壊され盗まれたのだ。 「どこへ連れて行かれるのだろう」 自転車は不安な気持ちをキーキーと音に出してみたが、 佐藤は気にせず、スピードを上げて町はずれへと進んでいく。 「これ以上遠くへ行ったら、もう苑子に会えなくなってしまう」 自転車は何か方法はないかと、一生懸命考えた。 「ブレーキを壊して
『時々おうち猫』 「あ! 帰って来た!」 ボクは門の脇でずっと待っていたんだ。 そしてノリさんの車が屋敷内にバックしてくる前に、 母屋の前を通ってベランダの前に移動した。 サヨさん「マロ、ただいま。門で待ってたの?」 「ニャニャニャーン」見られてたかぁ… サヨさん「道路は危ないからね」 「ニャン」承知! 買い物の荷物を運び終わるのを待って 「ニャーオ、ニャーオ」 ノリさん「家の中、入るか?」 「ニャニャニャー」ハイハイハーイ! 3回目のワクチンが終わる
『ベランダ生活 冬支度』 朝「ニャニャ、ニャーゴ」ゴハンの時間ですよー。 今日も美味しいノリさんのゴハン♪ 食べたら見回りとご近所に挨拶。 ベランダで昼寝。ババさんの畑仕事の手伝い。 結構、忙しいんだよ。 ノリさんが帰ってきたらゴハン。 タカさん、サヨさんの抱っこタイム♪♪ リュウとの微妙な距離での挨拶。 今日も充実してたねー。 あとはベランダの段ボールの中で寝るだけ。 サヨさん、また何か始めたようだ。 箱の向きを変えたり、マットを敷いたり… 「
『首輪を無くしてくる猫』 翌日、また首輪を着けられた。 「今度はヒャッキンね。マロはうちの猫ね」とサヨさん。 この頃にはボクの毛並みはモフモフしていた。 一目見ても首輪には気づかない。 ボクには邪魔でしかない。 昨日、自分で外そうとして外れなかった首輪。 帰った時には無くなっていた。 いつの間に無くなった? そういえば、崩れた蔵の隙間を潜り抜けた時、 ちょっとグェっとなって、勢いよく転がった。 何かに引っかかった? シ
『ワクチン翌日』 サヨさん、ワクチンの副作用を心配して 夜中も様子を見に来てくれた。 出してもらえそうにないからふて寝。 早朝、ボクはだるさも取れたので 全身で「出して!」を訴えた。 サヨさん「ストレスも良くないかな」と やっとケージの扉を開けてくれた。 サヨさんの顔をチラッと見て 「ニャ」と短く挨拶し、トコトコと走り出した。 「帰ってくるんだよー」と後ろから声がした。 まずはトイレ! ずっと我慢してたからね。
『病院デビュー2』 猫エイズキャリア… それってどうしたらいいの? サヨさん、ノリさん 先生から説明を受けたけど 初めてのことで困惑しているみたい。 とにかく今は元気なので 少しでも長く一緒に居られるように… 注射も終わったし 帰りましょ、帰りましょ。 自分からキャリアケースに入ったよ。 帰りの車内、猫エイズの話題で暗い感じだなー。 ボクは何だかだるいし。 「ニャニャ、ニャニャ」と声をかけてみた。 「
『病院デビュー1』 朝からソワソワしているサヨさんとノリさん。 どうやらボクが見回りから帰るのを待ち構えていたようだ。 ベランダのチェストの上で香箱座りをしていると 二人揃ってボクの前に立った。 「え? 何?」 気付いたらハーネスとやらを着けられて キャリーケースに入れられていた。 初めて乗る車。 隣のサヨさんに「ニャーゴ、ニャーゴ」言ってみた。 「大丈夫だよ」とサヨさんは落ち着いている。 ボクが鳴きつづけていると布を掛けて暗くしてくれた。 サヨ
『ベランダ生活スタート』 いやいや時間は掛からなかった! 日に日にエスカレートするシンの侵略。 他の猫もいる。夜明け前のボクらの攻防。 更にはボクのご飯を横取りしにくる。 そこでノリさんがベランダにゴハンを 用意してくれるようになった。 ベランダは1階だけど下側は板張りで 出入口用の引き戸がついている。 ボクが出入りできるだけ開けられており、 トロトロやフワフワを載せたカリカリゴハンとお水がある。 ノリさんのゴハンはサ