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巡礼とハイキングの違い

特に信心深いわけでもないのに、気付けば4000㎞近く巡礼路を歩いている私💧
毎日、毎日遠い聖地を目指して歩くわけですが、ハイキングといったい何が違うのか?

それは多くの感謝に出会うことです。

数十日、数ヶ月かけて歩く巡礼において、人の優しさに触れない日はありません。

例えば、今私が歩いているフランスでは、巡礼者のために一般のご家庭が宿を提供してくれるのですが、そのもてなしが手厚く、心が癒されます。
その土地の歴史を語ってくれたり、名所旧跡を案内してくれたり、先の宿の予約を手伝ってくれたり、家族の夕食の場に同席させてくれたり。

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親切にして頂いたのは、宿だけではありません。暑い日の歩きの途中、通りがかりの人が、よく冷えた水を差し入れてくれたこともありました。

歩いている道そのものにも歴史があり、豊かな自然があって多くの感動を得るのですが、出会った人たちの心の温かさに感謝が尽きません。

重い荷物を担いで、長い道のりを歩くのは時に試練です。けれども、こうして多くの人の親切に支えられていることを考えると、歩き続けられることが、ありがたいことなのだと感じます。

巡礼は神仏を信じる人のためにあるのではありません。
どんなことでも当たり前にあるのではないと知り、深く感謝する純粋さを思い起こさせてくれるのが、巡礼なのです。


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