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巡礼路で思ったこと

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イギリスのカンタベリーからフランス・スイスを経てイタリアのローマを結ぶ全長2000kmの巡礼路。長い道のりは心の旅でもありました。 約3ヶ月の巡礼旅の間に思い浮かんだことをご紹介…
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#旅

それでも、歩き続けられた理由

それでも、歩き続けられた理由

2000㎞の巡礼路もあと残り300㎞というところで、心がくじけた私。うすら寒い部屋の中でひとしきり感情を吐き出したあと、気分転換にバルへ出かけ、ワインを飲みながらレストランが開くのを待つことにした。

 暖かい店内で陽気なイタリア人たちの雰囲気に浸っているうち、気持ちが和んできて、いつもの笑顔を取り戻すことができた。

 待ちに待った夕食は、私の大空腹を先読みしていたかのようにどれも大盛りで味もよ

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あの日、私はブチ切れた

あの日、私はブチ切れた

真夏に歩き始めたVia Francigena(以下 「VF」と略す)は、秋を迎えたというのにまだ終わりが見えない。

毎朝目覚めれば、また歩くのかと、ため息を吐く。
それでも2ヶ月半、続けてきた。

その日、朝食を摂らなかったことだけが引き金になったわけではない。
34㎞という距離のせいだけでもなければ、1100mの登りだけのせいでもない。
行程の途中でコーヒーの一杯すら飲めず、水だけで凌いだこと

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