今の延長で未来を決めつけない
会社員の場合は「転職」というものがあり、中には業界・職種を飛び越えて、まったく未知なるフィールドに飛び込む人がいます。しかしフリーランスの場合、キャリアを今の延長線上でしか考えられなくなっている人が多いようです。これはフリーランス自身だけでなく、周囲からの視点も同様。私もよく「10年後、どんなライターになっていたいですか?」なんて聞かれますが、この質問こそ、このことを物語っているでしょう。つまりライターとして独立した以上、私はライターという道でのみ生きるものだと決めつけられているのです。そしてフリーランス自身もまた、「自分はこの道で生きるんだ」と思い込み、まるでそれが義務であるかのように捉えている人すら多く見受けられます。
しかし、果たしてそれが良いことなのか。私には、残念ながらそうは思えません。そうした考えや思い込みは、せっかくのフリーランスから未来の選択という自由を奪っているようにさえ感じられるのです。
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