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“運動できる”コワーキングスペース「Plus Fit」を作ったワケ

本日7/22(月)、千葉県印西市で”運動できる”コワーキングスペース「Plus Fit」をオープンしました。その名の通り、デスクには色んな運動のできる仕組みを用意。さらにフィットネス&ケアが行えるエリアも設け、色んな有酸素運動や自重トレーニング等が行えます。詳細について気になって頂けた方は、以下ホームページをご覧ください。

フリーランスな私が、なぜコワーキングスペースをオープンするに至ったのか。その辺のことについては思い入れもあるので、noteに書き残しておこうと思います。

コワーキングスペースを作ろうと思ったキッカケ

そもそも、なぜコワーキングスペースなのか。これはとても単純で、外に仕事できる場所が欲しかったからです。独立して10年目を迎え、これまではずっと自宅内の一室を仕事場にしてきました。とても快適ですし、別に自宅で仕事するのが嫌になったわけではありません。

でも...ちょっと手狭です。

都内の家を売り払って移り住んだ今のマンション。広さは十分ながら間取りは3LDKで、これに対し我が家は6人家族です。今は、まだ問題ありません。でも、いずれ間違いなく課題を抱えるでしょう。長男は来年から中学生ですし、一番下は唯一の女の子。次男・三男だって、そこまで年は離れていません。自分の部屋が必要になったり、勉強に集中できる環境が必要になったり。そもそも、寝る部屋が足りなくなります。現在はダブルベッドに妻と娘、三段ベッドに三兄弟と私。明らかにスペース不足なわけです。

そうなれば、いずれ仕事場にしている部屋を開放するタイミングが訪れるでしょう。というより、すでに隣には学習机が設けられ、長男&次男が出入りして1つの机で代わる代わる勉強しています。

実は都内に住んでいたときも、同じ問題に直面していました。その際は引っ越したことで十分に広い家をゲットしたわけですが、さらに娘が増えたことで問題は再浮上。でも、私は一人きりのフリーランスです。法人格こそ有していますが、いわゆる“中の人”は私だけ。それなのに、わざわざ事務所を構えるというのも微妙です。

でも、カフェで仕事なんていうことは避けたい。あれはお店に迷惑ですし、正直に言ってカッコ悪いと思っています。混雑時には席が確保できないかもしれないし、緊急避難場所にはなっても、仕事場として見ることはできません。じゃあコワーキングスペースやシェアオフィスを使うかと言われれば、ベッドタウンな我が町にそんな場所はなし。少し離れればありますが、そのために時間をかけて移動...なんて絶対に嫌です。

じゃあ、自分で作ればいい!

そう考えるのは、もはや自分の中で必然でした。ない、けど欲しい…それなら作る。もちろん、上手く運営できれば事業として収入源も増やせます。ちょうど多少(本当に少しですが)は立ち上げに使える資金もあったので、迷わず作ることになりました。

なぜ、千葉県印西市なのか?

Plus Fitの場所は、千葉県印西市です。なぜそこなのかと聞かれれば、1つは自分が住んでいる場所だから。自分もそこで仕事すると考えれば、近いに越したことはありません。自宅から最短2.5kmなので、準備期間も含めていつも走って通っています。

もちろん、それだけではありません。

最寄り駅は、北総線の千葉ニュータウン中央駅と印西牧の原駅。ちょうど中間くらいにあります。両駅の周辺には新しいマンションや戸建てが増えており、人口は増えて10万人を超えました。特に子育て世帯が多く、東洋経済新報社による「住みよさランキング」では7年連続で1位という結果を出しています。実際に移り住んでみて、子育てには恵まれた環境です。ベッドタウンとして、都内あるいは成田空港付近で働く人が多く住んでいる街。その反面、付近には金融機関のデータセンターや研修施設、物流倉庫なども立ち並び、外から出勤してくる人も少なくありません。

そして現在、働き方改革が推進される中、一部で在宅勤務を導入する企業が増えてきました。これは、今後さらに増加していくことでしょう。では、誰もが自宅で仕事できるのか...と言われると違います。そもそも手狭で仕事するスペースが持てなかったり、周囲が気になって集中できなかったり。でも、コワーキングスペースと言えば現在は都市部にばかり集まっている状況。在宅勤務なのに、わざわざ遠くまで出て行くなんて意味ないでしょう。ですから今後は、こうした郊外にこそ、コワーキングスペースのような場所が必要になると考えました。まして人口増、子育て世帯の増える街。子育てしながら仕事したい方だったり、複業・副業を始めたりする人も多いはずです。むしろ、そうした働き方を始めるキッカケになれるのではと思い、印西市での立ち上げを決めました。

譲れなかった「運動ミックス」な環境

デスクスペースにはバランスボールのように体幹やバランス感覚が養えるイスを置くほか、歩いたり自転車を漕いだりしながら作業できるスタンディングデスクも完備。さらにフィットネス&ケアエリアを設け、私が選りすぐったアイテムを揃えました。トレッドミルや腹筋台、トランポリン、プルアップバーのような中・大型器具はもちろん、有酸素運動や自重トレーニングなど、満遍なく身体全体を鍛えられます。

大人になると、圧倒的に運動機会が減ってしまうでしょう。さらに子どもさえ、公園でも遊具で遊ばずゲームに打ち込む姿が多いほど、運動しない子が増えてきました。しかし、心身の成長と健康維持に、運動は欠かせません。だからここに訪れれば、自然と運動できるような環境を作りたいと考えました。また、「フィットネスジムに通うほどでは…」という方でも、楽しみながら運動できるアイテムが多いので最適です。仕事や勉強、趣味などの日常へ、自然と運動を加えられる。すぐに競技と結び付けがちな“運動”を、もっと誰にとっても身近にできる場所。それがPlus Fitです。

また、運動は脳にも良い影響を与えてくれます。頭がスッキリして集中力や記憶力が高まり、何事も効率的に取り組めるようになるでしょう。集中力が切れたら運動し、頭をスッキリさせて再び机に向かう。そんなサイクルが、Plus Fitなら同じ室内で実現できます。実のところ、これは私の自宅の拡張版。私は自宅に“プチジム”と言えるほど色んなフィットネス用具を揃えており、よく仕事の合間に運動しています。自画自賛ですが、これが本当に素晴らしいのです。つまり実体験から「こんな場所だったら良い」というイメージがあり、それを実現させました。効率が高まって同じ作業を短時間で終えられるようになれば、より時間も有効活用できます。

小学生から大人まで使える場所に

もう一つ特徴と言えるのが、小学生から使えるという点です。コワーキングという名称から仕事場のイメージがどうしても出てしまいますが、子どもの勉強場所としてご活用いただくのもOK。運動の重要性、あるいは運動による脳への影響は、子どもだって変わりません。私は「朝からスッキリした頭で過ごせるように」と、ランニングクラブ(キッズクラス)の練習会も朝早い時間帯に行ってきました。運動が子どもたちの心身を育み、成長の支えとなるはずです。何より運動を身近で楽しいものにすることで、運動嫌いを減らせるのでは…なんて考えています。

また、大人と子どもが関わる機会も、なかなかありません。ご自身に子どもがいて、幼稚園・学校の友達と触れ合う程度ではないでしょうか。しかし子どもと話したり一緒に運動したり。あるいは勉強を教えてあげたりする場があれば、大人にとっても良い刺激になると思います。もしかしたらご自身の仕事に対し、子どもの純粋な意見がプラスになることもあるでしょう。逆に子どもは家族以外の大人と接することで、色んな働き方や考えを学び、“親しめる大人”が増えます。もちろん、会社や学校とは違う人間関係も生まれるはず。Plus Fitに通うことで、年齢を越えたコミュニティが作られたら。そんな思いで、小学生から利用できる場にしました(本当は幼児から入れれば最高ですが、これは次の機会に…)。ちなみに1つのキッカケとして、オセロや将棋、碁盤を用意しています。ぜひ子どもと大人、双方から勝負を申し入れてみてもらえたら嬉しいです。

正直、まさか自分が場所づくりをするとは思いませんでした。どちらかと言えば人嫌い、仕事では飛び回っているので、周囲でも驚いた方がいるかもしれません。でも実際に運営してみて、心から楽しさを感じています。

「自分なら確実に入り浸りたくなる場所」

「自分なら子供を通わせたくなる場所」

常に、こればかり考えて準備してきました。やっとスタートしたとはいえ、本番はこれから。少しでも多くの方々に、この環境で過ごしてもらえたら幸いです。気になる方は、ぜひ見学に来てみてください。


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