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『度胸星 続編もどき』_登場人物

登場人物を紹介します。リスペクトを込めて原作を踏襲し、新たな人物の登場はほぼありません。

三河度胸(みかわ どきょう)
主人公。まじめで意志が強い。打たれ強いが暴力は嫌悪する。豪快なトラック野郎だった父親と正反対。茶々のことが好きだったが、今は筑前との関係を見守っている。火星に行き、筑前たちを救いたいという思いが強い。

筑前智(ちくぜん さとる)
度胸の親友。スチュアート飛行士の著書を読み、宇宙飛行士に志願する。ひと山当てたいギャンブラータイプ。口が達者で要領がいいことから軽薄だと思われがちだが、熱い情熱や思いやりも持っている。

市原茶々(いちはら ちゃちゃ)
度胸と火星に行くクルーの一人。人の心を読む能力があるためか、人付き合いは苦手だった。度胸のことは、融通が利かないどんくさいタイプだと思っていた。今は筑前と交際中。それほど美人ではない。

石田友助(いしだ ゆうすけ)
中学卒業後すぐ選抜試験に参加した秀才。無感動な性格だったが、仲間に助けられ、徐々に心を開いていく。NASAへ選抜され、ハリコフの代わりに火星行きのクルーになる。

武田勇(たけだ いさむ)
ヤクザの若頭で、選抜試験でも暴力でライバルを蹴落とす問題児だった。度胸にも嫌がらせをしていたが、訓練中の事故を通じて度胸のもつ「クソ度胸」を認めるようになる。

坂井輪利宏(さかいわ としひろ)・光子(みつこ)夫妻
ともに物理学者で、超ひも理論が研究対象。利宏とブロンソンはアメリカの大学で同僚だった。最終選抜試験に残るが、体力面で断念。以後は度胸たちを頭脳面でサポート。

ブラッドレー
NASAの宇宙飛行士。救助隊の隊長を務める。最初の火星探査クルーだったスチュアートとは親友。

ブロンソン
NASAの宇宙飛行士。救助隊の一員で物理学者。冷静沈着タイプで、血の気が多いブラッドレーのなだめ役。

ハリコフ
宇宙飛行士。ロシア出身。NASAの救出隊のメンバーだったが、直前に辞退する。度胸たちと第2次救助隊を組む。

NASAの女性司令官
NASAの火星探査プロジェクトのリーダー。

NASDAの男性教官
鬼教官だが、訓練生想いの一面がある。度胸をNASDAに誘った人。

三河しのぶ
度胸の母親。「配送を終えて戻ってくるまでがトラックドライバー」が信条。

三河愛嬌(みかわ あき)
度胸の妹。父親譲りで気が強く、度胸を小ばかにすることがある。筑前に憧れる。


『実話セブン』という週刊誌の記者。宇宙ジャーナリストであるらしいが、機密情報を手に入れたり暴力団情報に詳しかったり謎の取材力を持つ。

テセラック
伸縮自在で、立体の十字架と超立方体(全ての辺の長さは等しく、全ての角は直角)の形に変化し、立体の影を持つ。4次元空間以上(縦横高さ+Q方向)の高次元の存在らしい。人類初の火星探査の着陸船の内外を裏返し、クルーの身体も裏返した。また、火星周回軌道を飛んでいた母船スキアパレッリ2号も一瞬で破壊したことから、距離という概念はないと分析される。一方でスチュアートを転落事故から救い出したこともある。

なお、続編もどきの執筆にあたっては以下の文献を参照しました。

  • 『火星ガイドブック』鳫宏道著、2018年、恒星社厚生閣

  • 『ローバー、火星を駆ける―僕らがスピリットとオポチュニティに託した夢』Steve Squyres著・桃井緑美子訳、2007年、早川書房

  • 『ミッション・トゥ・マーズ 火星移住大作戦』Buzz Aldrin著・吉田三知世訳、2014年、エクスナレッジ

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