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東大出てヨーロッパ放浪セレブ旅(11)英国ロンドン

当時のロンドンは、レストランブームの前だった。悪名高きイギリスの食事。イギリス人の味覚はおかしいとしか思えなかった。街のパスタ屋さんでは、ナイフとフォークでスパゲッティーを切っているイギリス人を見かけたし、スーパーで売ってる食材は、すでに腐ったものを平気でそのまま売っていた。まだまだ日本人感覚の私、食品はスーパーで買うものだと思っていた。ヨーロッパ人は、食品はマーケットで買うのである。フランス語ではマルシェ。昔ながらの、「市場」で買うのが正しく、スーパーマーケットで買うのは正しくなかった。日本では、そんな日曜日しかあいてないような市場は行ったことがないし、スーパー以外の市場は、古臭かったり、非衛生的な気がしていた。日本の食品は、今よりずっと高くて日本の3倍以上の値段がしていたし、日本食ブームの前だったから、売ってるところもほとんどなかった。私は、チーズやマヨネーズが苦手だったから、サンドイッチは、食べられる種類が本当に少なくて、いつもランチは困っていた。食べられるものがないから、やせられてよいのでは?と思いがちだけれども、実際は逆で、満足感が全く得られない食事のため、ついつい量を食べてしまったり、味が確かなチョコレートバーに満足感を求めるため、食事のバランスは悪く、結果として太ってしまった。レストランブームが起きて、日本食レストランも多数できたロンドンで食事をしたときは、あまりの美味しさに隔世の感を抱いたものです。

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