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最速レポ! 健康博覧会 ジェンダード・イノベーションEXPO @東京ビッグサイト

こんにちは。医療ライターの熊本美加です。本日、健康博覧会に行ってきました。ひろ~い、広すぎる東京ビッグサイトの会場には、健康をサポートしたり、向上させてくれる製品やサービスの宝石箱や~!!  

中でも私のお目当てはジェンダード・イノベーションEXPOゾーン。ジェンダーの多様性は尊重すべきで、グラデーションがあって当然ですが、人間も生き物。どうしても抗えない生物学的なオスとメスの違いはあります。
体の構造やホルモンや脳の性差によって、病気のメカニズムや健康リスク、健康ニーズには明らかな違いがあります。その性差に着目した医療やヘルスケアの重要性に注目しているこのEXPO。私が個人的に食いついたブースをダイジェストでご紹介します!

■わん&にゃんもぬくぬく

遠赤外線パワーでワンニャンもヌクヌク

会場に入るとにゃんのぬいぐるみが目に入り、吸い寄せられたのは山本化学工業のブース。世界トップシェアを誇るウェットスーツ素材を製造している企業です。血流アップを促すボディメンテナンスウェアは着れば素早くぽっかぽか! 同じ素材でつくられた、わんにゃん製品もぬくぬくを保障。ワンちゃんの足カバーは保温効果と共に通気性を確保しているので呼吸に問題はありません。

■男と女の違いにどうアピールするの!?

ピンクの脳みそ帽子が可愛すぎて思わず駆け寄ってしまった。

全く同じ商品を男性向け、女性向けで店頭アプローチを架空のボディソープの販売台を展示していた株式会社BIKO。エビデンスに基づいて、男脳、女脳に響くリアルな店舗創りを目指しています。かわいいお姉さんに話を伺うと「志向として、女性は常に新しいものを求めて常にリサーチ。いいもがあれば飛びつく。けれど男性は例えば父親が使っていたメーカー(髭そりシェーバーなど)を使っている方が多いんです」と。一度気に入ったものはリピする傾向が強いのは男性の特徴のよう。

■尿漏れケア商品は男女の違いは明確!

おしっこを我慢するために股間を抑えるような感じで股間に圧をかける設計だと思う。
女性の骨盤臓器脱を改善するサポートショーツ。尿漏れへパットもついている。

会場には尿漏れ関係の商品が花盛り。私も他人事ではないので食いつきました。予防、漏れをサーチするもの、尿漏れ後のサポート、尿漏れ改善のためのショーツや医療機器がズラリ。男女の尿道の長さや構造も違いで商品ももちろんセパレートしていました。

骨盤底筋をサポートしながらも華やかな商品もありました。

■おしっこ予測デバイス

尿のたまり具合の見える化でケアのタイミングがわかる!

健康展なのに尿漏ればっかりまっしぐらになってしまう私(汗)。いやいや、尿問題は高齢化社会のQOLを左右する大問題でしょう。
排泄予測デバイス「DFree」は下腹部に装着すると超音波で尿のたまり具合をモニタリング。スマホなどで通知してくれるので、介護する人がケアのタイミングがわかるうえに、排尿の傾向が分析できます。おしっこがやたまってないにもかかわらず、トイレに行きたいという問題も見えてくるのです。

施設や自宅介護の負担を軽減できる。

介護される側もされる側も「おしっこ行きたい」「漏れちゃった」と、いちいち直接呼び出す煩わしさの解消にも試す価値はありそう。

■男と女の更年期問題

企業研修などで活用。ゲーム感覚で男女更年期の理解を深める。

1979年の日本医学総会で「男にも更年期がある!」と講演したのは私の父。熊本悦明。当時は「生理のない男に、更年期なんてあるわけないっ」と散々キワモノ扱いされたのです……。ですが、今日、会場で「男にも更年期があるんですよ!」という説明を何度も受けました。男性更年期の認知度は確実に上がっています。
そしてこの「更年期が幸年期に変わるゲーム」。症状を選んで、対応法も選んでいくことで、男女それぞれの違いを理解していける。更年期で凶暴化している上司、更年期でうつ傾向の同僚のことも、性ホルモンの変化のせいと受け止められるかも!

包括的性教育!

はじめてのセックスを応援するキット

性の康医学財団にも所属している私なので「性教育」というワードには敏感。これは男女それぞれのはじめてのセックスのための玉手箱や~。正しい知識を見つける小冊子と共に、コンドームや潤滑ゼリー、さらに緊急避妊薬が必要な場合にアクセスできるQRコードも入っている。すばらしい!と思うが学校の性教育での配布はハードルが高いのはわかる。「コンドームを配ってセックスを助長しているのか!!」というバッシングは常にある。セックス=悪というすりこみを払拭するためにも、このキットで正しい知識を得て、必要になった時にコンドームを持っておくのが素敵なことだと思います。

■がんは他人事ではないっ

たった1回の採血で部位別にがんリスクがわかる!?

先日、同じ年の友人が卵巣がんで亡くなった知らせがはいったばかり。がんは死ないん病気だと思い込んでいただけにショックが大きい。そこで「メタロ・バランス検査」に食いついた。今、自分のがんの危険度を血液検査で部位別に判定できるというのだ!! 話を伺うと、血液検査によって17種類の金属濃度バランスを調べて、その濃度でがんリスクの高い部位がわかる。これはかなり気になりました。

■おとなの健康習慣

安定の肝油。野口先生と僭越ながらのおさしん

最後は安定の野口英世先生の肝油! かつてお世話になった肝油は現代はバリエーション豊富でとても美味しいです。養生の原点だと腑に落ちつつ。

周りきれない規模。

男でも女でも身近な人たちが健康でいることが、自分自身の幸せにつながるのは間違いありません。性差を理解しお互いに歩みよることが、幸せの連鎖になると思います。

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健康博覧会は2024年2月22日(木)まで。


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