見出し画像

動物愛護週間に言いたいコトがある! ~にゃんじの思い出~


キーボードが好きすぎるにゃんじ

はじめまして。医療ライターの熊本美加と申します。現在は3にゃんと暮らしています。6月に「山手線で心肺停止」というコミックエッセイを出版しました。その中に、私が突然入院した時に、留守番中のにゃんずのお世話についても紹介しています。
今回、「山手線で心肺停止」、自宅には3匹の猫が! 突然の病からペットと守る方法 という記事でご紹介いただきました。書いていただいたライターの伊藤学さんも猫飼いです!

折しも9月20日から26日を動物愛護週間です。「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるように」、と国が定めたのです。そこで、少しだけ私の猫達への思いを書きます。

■猫を託せる信頼できる「猫互助会」のありがたさよ
記事にも本にもある通り、私は『猫互助会』を結成しています。これは同じ境遇の猫飼い仲間に合鍵を託し、仕事、出張、急病、親の看護や介護などの際に、何かあれば「お互いさま」と助け合うグループです。
おひとりさまの猫との暮らしを支えるのは、遠くの親戚よりも近くの友人!
これ本音。血のつながりより濃い絆がある(笑)。
「そうは言っても、友達に鍵を預けるなんて無理っ」という声もたくさん聞きました。ほんとにそうで、大事な猫を託すのは、よっぽどの信頼関係がないと無理です。
ちなみに私の「猫互助会」のメンツは、高校からの親友(40年近い付き合い)、他のメンバーも20年以上。人生の酸いも甘いも分け合い、しかも全員が猫好きの猫飼い。にゃんずはみんなの共有の宝物なので、お世話だけでなく、譲渡会へ一緒に行ったり、猫ZOOM飲み会で盛り上がり、病気の相談はもちろん、葬儀にもかけつけます! 

左からにゃびし・フリーにゃん・ママン。現在のにゃんず。

また、私の記事を読んだ感想で多いのが、「ペット不可のマンションだから、いろいろ厳しい」「多頭飼い禁止なのに3匹飼ってるから、病院に連れていくのもひと苦労」と言ったものです。
ほんとに、にゃんずと一緒に暮らすお家を探すのは至難の業。私もにゃんじを迎えた時には、結婚していました。離婚した時は、にゃんじ&プッチにゃん&テリーがいて、必死で新居を探しましたが、3にゃんを受け入れてくれる物件は都内にはなく(あっても家賃激高)、そのままこのマンションに住むことを決意し、今も住んでいますw 猫と暮らしやすいお家が増えればと願うしかありません。

■命、なめんなよ!
前置きが長くなりすぎましたが、この「命、なめんなよ!」が言いたかったコトです。なめねこ世代ですw

なぜ、にゃんじが我が家にやって来たのかを書き留めておきます。さかのぼること25年前。当時、広告制作スタッフとして常駐していた会社で、仲良くなった営業の女の子がいました。彼女は誕生日に彼氏に「猫がほしい」とリクエスト。二人でどこかに猫をもらいに行き、そこでにゃんじが選ばれたのです。

しかし、彼女のマンションはそもそもペット不可。その上、遊びほうけて、2、3日の外泊は当たり前という状況。だったら、最初から猫がほしいというべきではないのだが……。さすがに彼女も過ちに気が付き、必死でもらい手を探しはじめました。でも、そうそう簡単には見つかるわけもなく。そこで相談にのっていたわたしに白羽の矢がささった!! というのが真相。

その出会いで私の猫人生は幕を切りました。やってきた「ねこりん」という名のサビ猫こそが「にゃんじ」です。後に、私の何よりも大事な宝物になりました。

私と会う前のお家のにゃんじ

誕生日プレゼントに生き物とか、一番軽々しく言っちゃいけないやつだと私は思うのです。飲み屋街にあるペットショップは胸が痛くなってしまいます。ほろ酔いで、「かわいい~」「うちの子にしたい~」と、高額で即買いされるちびっ子たち……。でも、それ、命ですから!! 高額アクセサリーでも、お酒でもありません。最後まで責任があります。命をノリや勢いだけで迎え入れることはあってはならないと思うのです。

■にゃんじにもらった、数えきれない幸せ

にゃんじとテリー
フリーにゃんとにゃんじ
にゃびしとにゃんじ


にゃんじはその後にやってきた、プッチにゃん(2歳で亡くなってしまったのでツーショット写真がない)、テリーにゃんにも、フリーにゃんにも、にゃびしにも、おっぱいをあげて(出てたかはわからん)、面倒を見てくれました。死にそうになってから2回蘇り、20歳を過ぎた頃、私の腕の中で旅立って行きました。いいこにゃん……。

乳腺の手術をした時、めっちゃかわいいヤツ。お気に入りの一枚。

いろいろ思い出すと、めっちゃ泣けてきた。いままでお家にお預かりしてきたにゃんたちは、全員保護猫です。私は猫の飼い主なのだけれど、保護者ではありません。ほんとうは、猫達が私の保護者なのだと、いつしか思うようになりました。いつもそばにいて、見守ってくれたり、しかとしてくれたり、家じゅうで爪とぎしてくださっていますw

ペットを迎える時は、最後の最期まで見届ける決意と覚悟もそれなりの時間も経済力も必要ということを、決して忘れてはいけません。
全ての猫達がもっと幸せに暮らしていけるように、いろんなことを取材して、考えていきたいと思っています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?